お早うございます。
生き生き箕面通信2202(150103をお届けします。
・「歴史を学ぶ大切さ」に触れたサザンと天皇
大晦日の紅白歌合戦で終盤間近、突然のように当初予定になかったサザンオールスターズの場外からの歌が入りました。
数千人を前にした歌は、「ピースとハイライト」というタイトルで、こんなメッセージを織り込んでいました。作詞作曲:桑田佳祐
「教科書は現代史をやる前に時間切れ
そこが一番知りたいのに 何でそうなっちゃうの」
そして、いくつかのフレーズを挟んだあと、こう歌いました。
「都合のいい大義名分(かいしゃく)で争いを仕掛けて
裸の王様が牛耳る世は……狂気(Insane)
20世紀で懲りたはずでしょう? 燻ぶる火種が燃え上がるだけ」
全文は、次のURLで見ることができるそうです。
http://www.uta-net.com/movie/150317/
天皇の年頭の所感には、こうありました。まず、今年が戦後70年という節目の年にあたると触れ、「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を充分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、きわめて大切なことだと思っています」と。
天皇の毎年の年頭所感を振り返った江川紹子さんによると、戦後50年(平成7年、1995年)には、「過去を振り返り、戦争の犠牲者に思いをいたすとともに、今日の繁栄を築いた人々の労苦をしのび、改めて世界の平和を祈りたい」
戦後60年の節目には、あえて1年ずらし翌年に、「昨年は、日本国憲法から50年、沖縄返還から25年の節目に当たり、わが国の歩んできた過去を振り返った」と述べ、折々に歴史を振り返り、未来に思いを致す姿勢を明確にしています。
他方、安倍晋三という男の年頭所感には、「沖縄」も「原発」もありません。口先だけは、「(日本は)ひたすら平和国家としての道を歩み……」などの文言を散りばめています。いけしゃあしゃあと空々しい。
サザンが歌っているように、「都合のいい大義名分(かいしゃく)で、争いを仕掛けているではありませんか。都合のいい文言を、時々に巻き散らす安倍〇ぞうという男を、「裸の王様」と呼び、その王様が牛耳る世は、「狂気(Insane)」と断じています。
歴史をきちんと学んで身につけ、批判する力を持たないと、裸の王様にとんでもない所へ連れて行かれます。そして、泣くのは私たち庶民です。