おはようございます。
生き生き箕面通信1804(131130)をお届けします。
・自ら転げ落ちる猪瀬知事――433万人の都民には今度こそ「賢い選択」を願います
「ぐや、ぐや、なんじをいかんせん」と、長恨歌に歌われた「ぐ」は項羽の寵姫、虞美人とされています。
もうひとつの「ぐ」は、「愚」です。東京都知事のポストにかじりつく猪瀬直樹という男の「愚かさ」をいいます。「汝をいかんせん」の答えは、「自らの辞職」以外にないでしょう。
もうひとつ言えば、「その愚かな猪瀬という男に投票し、当選させた433万人もの都民の愚かさ」です。「東京には、ただムードに流されて投票する愚かな有権者が多いのねえ」ということでしょうか。その中には、石原都政時代からの「利権票」が数多くあったことはいうまでもありません。
猪瀬氏が辞職すれば、すぐ選挙です。今度こそ、日本の首都にふさわしい顔を選んでほしい。東京都の有権者は、自分たちが犯した間違いに思いをいたし、民主主義の意味がある成果を見せていただきたいものです。 しかし、石原都政時代に構築された、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈する利権の闇世界には、「弱った猪瀬」くらいの方が操りやすいという思惑もあり、水面下で強力にさせる動きもあるそうです。選挙になったら、また性懲りもなく、利権票が勝つのでしょうか。
猪瀬氏は、受け取った500万円が「個人の借金」であり、「選挙資金の提供ではない」証拠として、借用書の存在を記者会見でひらひらさせてみせました。もともとの作家稼業では、「ファクト(事実)とエビデンス(証拠)」の重要性を強調してきました。だから、「個人の借金のとしてのファクト」を明らかにするエビデンスとして、「借用書」を出して見せたのでしょう。
しかし、それこそが、猪瀬氏の命取りになるのではないでしょうか。検察もこんなエビデンスを出されたら、もう不問に付すことはできないはずです。検察上層部がどんなにうやむやにしよう現場の検察官に画策しても、もう世論が許さない。捜査に入らなければ収まりがつかなくなりました。証拠を自ら差し出した猪瀬氏は、「キジも鳴かずば撃たれまい」の「愚や、愚や」です。
それでも、まだ居座り続けるつもりのようです。昨日11月29日の都議会本会議での所信表明では、「都民のために力を尽くさせていただきたい」と、一見殊勝らしく、その実、実に厚かましく言ってのけました。
厚かましさのかけては天下一品。上から目線の「傲岸さ」を鼻の下にぶら下げてのし歩く、品のなさが顔つきにも表れていました。日本の首都の顔としては、みっともなくて、恥ずかしい。
猪瀬知事さま、1日も早く辞職なさってくだせえまし。おねげえでごぜえやす。