生き生き箕面通信

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1790 ・

2013-11-16 07:45:53 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1790(131116)をお届けします。

・御姫様をお迎えする感覚のケネディ新米国大使の着任――いまだ謎残るケネディ暗殺

 ケネディ大統領暗殺の主犯人は、アメリカの軍産複合体とする「陰謀説」はいまだに根強く残っています。美貌のキャロライン・ケネディ新大使(55)が昨日11月15日に成田空港に降り立ち、着任しました。日本政府は最大級の歓迎で、日米協調を演出しています。

 しかし、まったく顧みられないのが、「ケネディ暗殺の謎」です。これだけ関係記事があふれているのだから、中には「元大統領の暗殺とアメリカ政治の闇」に触れてもよさそうなものですが、このイシューは慎重にアンタッチャブルです。もちろん、お祝い事に父親の惨事はふさわしくないという配慮があるのは、ある意味では理解できなくもない。しかし、元大統領の葬儀に幼い姿で映っているキャロラインさんの写真をただ繰り返すだけではねえ。

 故ケネディ元大統領は、当時世界の大問題だったベトナム戦争の終結をめざしたとされ、それがアメリカの軍産複合体の反発をかい、ついには妻のジャクリーンさんがとなりに座っているパレードの最中、公衆の面前でさらしものにされた格好で暗殺されました。映画「JFK」は、軍産複合体の陰謀の可能性を追及したものとされています。

 ケネディ大統領は当時、テレビインタビューに答え、「ベトナム戦争はベトナム人の戦争であり、勝つのも負けるのも彼らである」と語り、軍事顧問団の撤退を強く示唆していました。

 当時の副大統領だったジョンソン氏が陰謀に直接関与したかは不明ですが、大統領に昇格したあと軍産複合体に迎合するかのように大々的にベトナム戦争に介入し、それが結局は泥沼化、アメリカ衰退の引き金となりました。

 ケネディ元大統領は、軍部・CIAなど戦争勢力の縮小をめざしていたとされ、軍部・CIA勢力から最も毛嫌いされていたのは事実のようです。

 いまオバマ大統領は、就任早々には核廃絶演説でノーベル平和賞を受賞、それ以来、軍産複合体から煙たがれていると伝えられています。イスラエルのイラン空爆要求を退け、和平を探る路線に反発が根強いとも。オバマさんは暗殺こそされないものの、すでに実権を奪われ、早くもレームダック化させられているという見方も有力です。

 一方、尖閣問題を中心とする日中間の緊張、竹島領有権や従軍慰安婦などを含む歴史認識問題を解きほぐせない日韓関係。集団的自衛権の見直し、辺野古への最新米軍基地建設、オスプレイ配備、諜報のための最新鋭レーダー基地の建設など着々進む戦争体制。

 ケネディ暗殺問題を検証することは、単なる興味本位の問題ではなく、すぐれて今日的問題といえます。「平和をめざす政治とは」という問題につながるテーマです。しかし、そこはあえて避けて通り過ぎようとするのが、現在のマスメディアの立ち位置です。