生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1779 ・「楽天」の優勝が示した、東北の底力

2013-11-05 07:31:00 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1779(131105)をお届けします。

・「楽天」の優勝が示した、東北の底力

 「勇気づけられた」というファンの声が圧倒的だった楽天イーグルスの優勝。テレビが伝えるところだと、東北のあちこちで、老いも若きも、心から「日本一」を喜んでいる印象でした。

 フクシマ原発事故を含む東北大震災の苛酷な事態から復興の努力を続けてきた人々には、2年半を過ぎ、疲れが溜まり、見放されてきたと思い始めたところでの、この優勝。たしかに「もう一度頑張ろう」という気持ちにさせてくれた。応援するチームに一体となって声援を送る。そして、勝ち取った喜びを、みんなで喜びあう。つらい時期だっただけに、喜びもひとしおだったろうと、こみあげてくるものを感じます。

 つらい時期は、実は一世紀半、150年近く続いたのかもしれません。明治維新からほぼ一世紀半(146年)、東北は「賊軍の地」というレッテルを貼られてきました。「NHKドラマ 八重の桜」でも、「会津賊軍の八重」の姿が描かれ、天皇の在所で官軍の中心地、京都での「学問の府」設立というドラマも、官・賊軍の和解のストーリーという流れで見ることができるといえます。

 巨人軍ジャアンツは、いわば官軍で、それを楽天イーグルスが苦闘の末に打ち負かす。そして、つかみ取った「日本一」。東北の人々には、「日本一」という栄誉は、東北の底力が示されたということもでき、とりわけ感慨深い称号だったのではないでしょうか。

 日本には、底力を示し続けている地域がもうひとつあります。「沖縄」です。こちらは江戸時代の島津藩の侵攻以来の琉球処分からですから400年以上の「抵抗の歴史」を刻んできました。いまも、普天間基地の辺野古移設と許さない闘いを続けています。

 沖縄の底力は、日本の「良心の底力」の証しと言えると大切に思っています。

 そして、私たち一人ひとりにも「底力」があります。安倍政権がどんなに強く見えようとも、最後は「良心の底力」が勝つ。