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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1721 ・「東京」に決まったが、途中で「放射能拡散のため中止」とならなければいいのですが――

2013-09-08 07:36:06 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1721(130908)をお届けします。

・「東京」に決まったが、閉流で「放射能拡散のため中止」とならなければいいのですが――

 オリンピックの招致プレゼンテーションで、猪瀬・東京都知事は「45億ドルあります。キャッシュで銀行にあります」と、両手を広げて得意げにスピーチしました。理念よりカネの力を見せつける露骨な”成金”プレゼンでした。

 安倍首相は、「放射能問題については私が保障する。東京は安全です」と、強弁。本当に安心な都市でしょうか。また、ウソをついているとしか見えません。世界にウソをついて平気な日本の首相。

 イスタンブールは、「アジアとヨーロッパ、東西の架け橋となる」という理念、まさにオリンピック精神を掲げて招致を働きかけました。

 テレビは、ブエノスアイレスの投票会場から実況中継を含めて、オリンピック招致狂騒劇を演じ続けました。

 福島の子どもたちは現在ただいまも、放射能被曝の現実の下にいます。いまだに避難生活を余儀なくされている人々が、全国各地に多くいます。そうした人々をそっちのけにした「オリンピック招致のバカ騒ぎ」。福島の子どもたち、避難生活に苦しんでいる人たちへの対策を強力に進めてきたのなら、まだ許されたでしょうが。

 スポーツは確かに、人々に喜びや勇気、希望などを与えてくれます。だから、世界の人々がスポーツの祭典を通じて友好を深めることは、世界の平和にも貢献すると思います。

 しかし、日本がオリンピック招致騒ぎにうつつを抜かしていてもいいわけではないはずです。フクシマから、放射能汚染水が世界の海にたれ流される危機を克服できるメドがついていません。

 小出裕章さんは、発売中の月刊誌「世界」で、次のようにコメントしています。ネットに掲載されていたものから転載します。首相官邸前の金曜行動に参加したときのスピーチです。

 「事故から既に2年半経ってしまいましたが、毎週金曜日にこうやって皆さんがずーっとデモをして、集まりを続けてきて下さったということに対して、本当に有り難いことだと思います。ありがとうございました。

 私は今日初めてあのドラム隊の一員としてこの場に来ましました。前から来たいと思っていましたけれども、私の主戦場は原子力という場だと思ってきまして、その場で私なりに闘ってきたつもりです。

 かつて日本で公害問題があった頃に、公害企業を摘発してきちっと責任を取らせるということをやった方がいました。田尻宗昭さんという方で、公害Gメンと呼ばれていましたけれども、その方が、何か自分でやろうと思ったら、燃えて、燃えて、やり遂げるという気持ちがなければ何も成り立たないんだと、運動というのは数ではない、一人です、二人です、三人です、という言葉を残して、各地の住民を激励して歩きました。そうやって支えられて、一人、二人、三人と自分の心の中で燃える思いを積み重ねて闘い続けてきた方々がずっと残って下さいました。私もその中に入りたいと思いましたし、原子力の場で、一人でもいい、必ず闘い続けようと思ってここまで来ました。

 でも今日この場に集まって下さっているみなさんは、それぞれにその思いを抱えて、一人でも今日また行こうと言って多分集まってきて下さったんだと思います。そういう方々がこんなにたくさんいて下さるということを、私は本当に嬉しく思いますし、みなさんがいて下さるということを力に、私もこれから原発を廃絶させるまで闘いたいと思います。どうもありがとうございました」

 日本の多くの人が、福島第一原発(フクイチ)の苛酷事故を過去のものにしつつあるように思われます。忘れようとしているように見受けます。そして、オリンピックにかまけようとしているようです。これが、私たちの姿です。