おはようございます。
生き生き箕面通信1720(130907)をお届けします。
・それでもシリアを攻撃するオバマ大統領の決意――第3次世界大戦への十字路
G20(主要20か国)首脳会議は、米ロが決裂。次は明後日9月9日のアメリカ議会の判断です。いま最も恐れられていることは、オバマ大統領がシリア攻撃の命令を下すことです。
恐れられていることが行われると、それは中東全域への戦火の広がりとなりかねない。ついには第3次世界大戦への導火線になりかねない、と恐怖が広がっています。私たち地球市民は、この2013年9月、地球規模の破局の十字路に立たされている、といえます。
アメリカ軍はシリア攻撃の戦闘態勢を整えています。ロシアもシリアのあるロシア軍基地の防衛を兼ねて、戦闘態勢を強化しました。戦闘軍レベルでは、一触即発とも見られる様相です。
これを避けるには、シリアの政府側と反体制側が交渉のテーブルにつくことがどうしても欠かせない。なんとしても話し合いを始めさせ、話し合いで解決をめざす以外にないことは、大方が認めるところです。
ところが、国連も一歩、引いてしまいました。努力を投げ出しました。国連は、みずからの機能不全を世界にさらしています。
いまは世界の主要メディアが、声を揃えて主要関係国の首脳へ、「交渉のテーブルにつくよう」圧力をかけることが必要です。「話し合いの場を設けるよう」と、粘り強く大々的なキャンペーンを展開することです。そして、世界の人々が、「和平への努力を」と声を上げることです。
しかし、現実に進んでいるのは、逆の現象です。戦争推進勢力の公式は、「でっち上げ+プロパガンダ+軍事行動」です。このうち「プロパガンダ」は、メディアが「シリア政府軍が化学兵器(毒ガス)を使ったために1400人もが虐殺された」というキャンペーーンです。政府軍が使ったものか、反政府軍が「外国(アメリカなど)からの支援を引き出す」ために仕掛けたものか、真実は不明です。
安倍政権は、「シリア政府軍側が化学兵器を使ったのは明らか」と言っています。何の明確な証拠もないのにです。でっち上げの大ウソかもしれないのにです。
イラク戦争のときは、アメリカが広めた「大ウソの大名行列」のような情報を、メディアが拡散しました。メディアも戦犯でした。メディアこそが、大量破壊兵器そのもののような役割を演じてきました。
世界大戦の危機の十字路にあって、メディアはまたもや前科を重ねるのでしょうか。歌手のマドンナは、スマホで「シリアに介入するな!」という自筆のメッセージを発信しています。
日本のメディアは今朝9月7日のニュース番組でも、「東京はオリンピック開催地に選ばれるか」で盛り上がっています。女性アシスタントが「ドキドキしますねえ」と、あいずちを打っていました。シリア情勢にこそ、ドキドキしなければならないのですが――。