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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1719 ・放射能汚染水が流出し続けています――日本は得意の「無責任体制」です

2013-09-06 07:09:08 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1719(130906)をお届けします。

・放射能汚染水が流出し続けています――日本は得意の「無責任体制」です

 安倍首相は相変わらず外国に出かけています。いまはサンクトペテルブルク(ロシア)でのG20 (主要20か国)サミットですが、その前には原発のセールスに精力的でした。ロシアのあとは、ブエノスアイレス(アルゼンチン)へ飛び、今度はオリンピックの東京招致の旗を振ります。

 そのほかの国会議員も、大挙して外国視察とやらにお出かけでした。夏休み気分で、国会はもちろん休会しています。

 その間にも、放射能汚染水は流れ続けています。「政府が前面に出て、対策にあたる」と安倍首相は言明しましたが、多分にオリンピック招致向けの方針であり、具体的に何ができるのやら。具体的にできることがあるのなら、とっくにやっているはずです。

 放射能汚染水は、公式発表で一日400トンが出ています。それの一部が、どうやら地下水まで達したようだ、という見解です。

 ところが、これがクセモノ。実際は、メルトダウンした核燃料が、地下水レベルまで達したのではないか、という見方が隠されているようなのです。溶融核燃料は、その後どうなっているのか、続報がまったく出されません。東電も分からないのでしょう。はっきりしていることは、溶け出した核燃料が原子炉を突き破り、基礎の分厚いコンクリート部分も溶かしつつあることです。ここはあまりにも放射能レベルが高すぎて、人間が近づけば死亡するほどだから、何がどうなっているか調べる手だてもありません。

 放射能汚染水はどんどん、流れ出します。どこまでも冷やし続けなければなりません。冷却水をどんどんつぎ込まざるを得ません。だから、放射能で汚染された水が際限もなく、どんどん流れ出し続けます。日本はどうなるのでしょう。結局、海に流出させるのでしょう。世界の海を放射能汚染させるのが、私たちの日本という国なのです。

 それでも、安倍首相はのんきに海外へお出かけです。国会はお休みのままです。ハラの中は、東京招致に成功すれば支持率が上がり、政権は当分安泰というおもわくなのでしょう。

 大手紙は本日も、おおむね「静かな紙面」です。放射能汚染水に関する記事は、一般ニュースの中に埋没させています。

 危機感が見当たりません。政治にもジャーナリズムにも。無責任丸出しです。

 先の太平洋戦争(大東亜戦争)でも、誰の責任か不明なまま「戦争突入」としました。戦後、戦犯に問われた人々は、口々に「あの空気の中ではとても反対はできなかった」と、のたまいました。

 福島原発事故でも、「想定外」などというインチキな屁理屈を並べたてて、誰も責任は取りません。事故当初からきちんとした汚染水対策を進めていれば、今になってあわてることはありませんでした。しかし、現実にやったことは、応急措置ばかり。できるだけカネをかけたくない。当面の批判をかわしさえすれば、後は何とかなるだろう。それが、わが国の”優秀”とされてその任についている人々のやってきたことです。

 事故当時の菅首相、枝野官房長官。「当面は影響がありません」を連発しました。その言葉通り、当時は影響がない?ようにみえましたが、今になって甚大な影響が明らかになってきました。

 責任を取らないのは、その後の野田首相も同じ。ダメな野田にいたっては、「事故収束宣言」までしてみせました。そして現在の安倍首相も、みんな「無責任」で見事に足並みがそろっています。

 それは、私たち有権者の多数が、そうした政権を選んでいるからです。つまり、私たち自身が「無責任」になじんでいるということです。私たち自身が、「責任を取らないことに大変、寛容」です。なにしろ、怒らないのですから。「怒っても、しゃあない」と、あきらめる名人です。根が深い。

 日本の「無責任体制」は、いまや世界の迷惑になってきています。さて、いくら賠償金を請求されるのでしょう。それも私たちが払うことになります。私たちの無責任のツケだから、潔く払うことにしましょうか。