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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1718 ・シリア攻撃は「アメリカ時代」終焉の幕開け

2013-09-05 06:56:48 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1718(130905)をお届けします。

・シリア攻撃は「アメリカ時代」終焉の幕開け

 シリア攻撃問題が中心テーマとなるG20(主要20か国・地域)首脳会議が本日と明日の2日間、ロシアのサンクトペテルブルクで開かれます。アメリカのオバマ大統領は武力介入へ踏み切る意志を固めるのか、あるいはロシアなどのけん制が功を奏し、武力行使はひとまず避けられるのか。不穏な緊張が高まっています。

 オバマ大統領が武力行使を断念すれば、アメリカ大統領としての世界の秩序づくり役、警察官役が揺らぎ、北朝鮮やイランがより大胆に核開発を進める事態を招く、と懸念されています。

 といって、シリア攻撃に踏み切れば、シリアに軍事基地を持つロシアが黙っていません。シリアの盟国として、ロシアもアメリカに対して報復攻撃をすることになりかねない。

 米ロの直接対決――。東西冷戦の時代ですら避けてきた直接のぶつかり合いが、今回初めて起きかねない。

 心配はまだあります。アメリカがシリア攻撃を断念しても、今度はイスラエルが動き出します。かねてイスラエルは「アメリカは弱腰。このままではイランの核開発が進み、わが国は重大な危機にさらされることになる」と、攻撃準備を整えてきました。今回も、アメリカを引きずりこんで、合同演習という”挑発”を行いました。

 いずれにしても、中東で大混乱が起きかねない状況です。背景には、世界の経済危機を戦争で乗り切ろうとする”ショック・ドクトリン”勢力がいます。

 実際に中東で大規模な戦火が勃発すると、アメリカは日本に「自衛隊の派遣を」と要請してくるでしょう。沖縄にあるアメリカ軍基地も強力な兵站(へいたん)基地としてかつようされるはずです。つまり、わが国はアメリカの同盟国であるがゆえに、戦争に巻き込まれるのです。

 サンクトペテルブルクで行われる予定の日米首脳会談で、安倍首相がオバマ大統領から具体的な戦争協力の指示を受けるのは、まず間違いないようです。

 しかし、そうした戦火の後にくるものは、アメリカ時代の黄昏ではないでしょうか。