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いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

And, Can your bird still sing?

2009年09月14日 02時04分16秒 | 

君は、ブルジョアを見たか?

がきんちょの頃、その頃はすでにジョン・レノンが死んでいたのだが、それを受けて彼の伝記などがたくさん出版されていた頃、本屋で立ち読みしていた。

見た、ブルジョア一族集合写真。中心にジョン・レノンとオノ・ヨーコ。
たぶん撮影されたのは1970年代。

その写真を二度と見ていないので、当時の印象の記憶であるが、その写真にびっくりした。こういう人たちが日本にもいるのか!と。一族数十人が写っていたのではあるが、全く違う世界の人たちという印象を受けた。みんな、マンガのようなブルジョアの様相を示していた。もっとも、当時、本当のブルジョアが出てくるマンガなぞなかったのではあるが。

一歩まちがえると、なんちってビスコンティのマンガ映画みたい。その写真は本物なので、そう受け止めるしかないのだが、もしあの写真が映画の1シーンなら、世間からは、マンガ映画だろう!と笑い物になりそうな雰囲気。

もう一度見たいなあの写真。 オノ・ヨーコの出自を知らない人のために、→Wiki オノ・ヨーコ。 彼女は戦前にNY在住 (w)、そのころジョンは貧乏船員の赤子。

戦前日本のブルジョアって、世界で一番金持ちだったと経済史の人が言っていたような記憶がある([要]参照、w)。なぜなら、19世紀後半-20世紀前半には欧米には多少なりとも社会民主主義的風潮が高まり、むき出しの資本主義が抑制されはじめたからだと。でも、日本は違った。

日本の戦前エスタブリッシュメントでも、世界一金持ちの大ブルジョアと、近衛文麿ちのような華族とは状況が違ったのだろう。

この違いを考えるとなぜ公爵近衛が、左右の"貧乏人"の平準化運動に担がれたか、なにより自身が河上肇へのシンパシーを公表するパフォーマンスを行っていたか推定がつく。

『羊をめぐる冒険』の鼠は大ブルジョア子息

で、今日書きたかったことは、『羊をめぐる冒険』の"鼠"は大ブルジョア子息であること。そして、「全共闘」崩れらしい。そして、そして、最後は""を抱え込んで自殺する。で、『羊をめぐる冒険』のこのくだりを読んでいたら下記聴こえてきました↓;

When your prized possessions start to weigh you down
Look in my direction, I'll be round, I'll be round


(拙訳: 世間がうらやむあんたの大資産が、あんたをダメにし始めたら、
俺を見ろよ、あんたの周りにいるぜ)

↓こちらですが、映像がすごい。赤尾敏センセも映っています(0:44当たり)!
You tube; And your bird can sing

●この記事作成の動機は、『羊をめぐる冒険』を昨日来読んだことと、ポールもヨーコも「著作権を死後70年に延長しろ」といってるけどと知ってのことです。それにしても、ジョンは、イマジンでもpossessionに言及。 possessionコンプレックスかよ!とつっこみ。そして、<ヨーコも「著作権を死後70年に延長しろ」>が本当なら、greedyブルジョアに乾杯! 三つ子の魂なんとやら。