いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

新しい街でもぶどう記録;第377週

2022年01月29日 17時01分23秒 | 武相境

▲ 今週のみけちゃん

■ 今週のよその猫

▼ 新しい街でもぶどう記録;第377週

■ 今週の武相境斜面

■ 今週の草木花実

■ 今週の壁画/壁オブジェクト


JR十日市場駅

■ 今週の三昧


いか三昧;回転ずし魚屋路、いか握りいかげそ握りいか天

■ 今週の聖護院


寒ぶりと聖護院かぶらの押し寿司:『日本海産』天然寒ぶりと『聖護院かぶら』を使用し店内で押し寿司

■ 今週の和製英語の進化

managerは、日本で従来、マネージャーとされてきた。長母音が2つも。 managerの発音は「まにじゃ」。シラブルとして似ているのは、(時代劇で出てくる)「兄じゃ」。「兄じゃ」のに変えれば、発音が似ている。古来のマネージャーが、マネジャーに進化している。

■ 今週の広告


横浜市営バスにて。「原点回帰」らしい。

■ 今週の購書

ブックオフで100円。2010年の本。林兼正(はやし けんせい)、『なぜ、横浜中華街に人が集まるのか』(Amazon)。中華街"コミュニティ"代表の中華街事情説明の本。2月の正月、6月の関帝誕生日に祭りをやって中華街"コミュニティ"の結束を高めるという、日本の村社会のような共同体運営を誇る。

中華街の歴史が簡潔に説明されている。「中華街」の呼称は1960年代以降で、それまでは南京町。チャイニーズ当人たちは唐人街と呼んでいた。唐人街は横浜開港とともにできて、横浜開港時最も多い外国人は、欧米人ではなく、チャイニーズの1000人であった。彼らは「買弁」であった。その後の歴史で5万人いた時もあるらしい。現在は、3000人とのこと。

林兼正は、中華街の将来について心を砕き、孫の世代にどのように残して、発展させるかを考えている。これもまた昔の日本の村社会のような共同体運営のようである。むしろ、現在の日本社会の各コミュニティは孫の時代にどうするとか考えてなさそうではないか。逃げ切るばかりを考えている権力者が多いのではないか。

■ 今週のリバイバル:3位、有吉佐和子、『非色』

Amazonの本のトップページをみると、ランキングに有吉佐和子、『非色』(Amazon)があった。1963年の小説だ。何事か?と思った。どうやら、NHKの朝ドラの影響らしい。

有吉佐和子は1959年にロックフェラー財団の金[1]でアメリカに滞在している。滞在したのニューヨーク近くのサラ・ローレンス・カレッジ。学校はともかく、ニューヨークに通い詰めたらしい。そのニューヨークで日本からの戦争花嫁に取材して創作したのが『非色』。おいらは、去年の夏に図書館から借りて読んだ。ブログには書いていない。主人公は黒人兵と結婚し東京で子供を産む。のち、渡米。渡米するときの船の中(三等客室)で複数の戦争花嫁仲間ができる。その船では留学生も出てくるのだが、有吉がかれらを醜く描いているのは興味深かった。なぜなら、渡米した有吉は留学生だったのだから。なお、有吉佐和子の実際の渡米は飛行機であった。登場する戦争花嫁たちの夫は黒人、プエルトリコ人、そしてユダヤ人とwaspがいない。『非色』は現実の戦争花嫁たちの実体験談をもとにして、一般的情勢を組み合わせて話をつくっているので、できすぎ、つくりものくさいと思わなくてはいけないのだが、面白さを感じるのを禁じえなかった。敗戦直後は戦争花嫁たちの金銭・物資調達力に依存していた戦争花嫁の家族たちも黒人の子供を産むと疎遠になっていく話とが、実話なんだろうなと思う。でも、ちゃんと米兵と結婚して渡米するというのが稀だったのではなかろうか。実際生まれた米兵との子供の運命は苛酷なものであったとのこと。

[1] ロックフェラー財団の金=ロックフェラー財団研究員

いずれにしても、小島氏や私のような、あるいは安岡章太郎や庄野潤三氏や有吉佐和子氏のような、ロックフェラー財団研究員とは、いったい何だったのだろうか?これらは後世の批評家や文学史家が、解き明かさなければならない一つの興味深い宿題である。(江藤淳、『自由と禁忌』、1984年、Amazon

後世の批評家や文学史家が、解き明かさなければならない一つの興味深い宿題への応答として、『日本文学の〈戦後〉と変奏される〈アメリカ〉』(金志映、2019年、Amazon)、文士たちのアメリカ留学 一九五三‐一九六三(斎藤 禎、2018年、Amazon)などがある。

 


新しい街でもぶどう記録;第376週

2022年01月22日 17時42分38秒 | 草花野菜

▲ 今週のみけちゃん

▼ 新しい街でもぶどう記録;第376週

■ 今週の武相境斜面

■ 今週のミニマム

今週見えた1月の満月は今年一番小さいそうだ。最大は7月の満月とのこと。

■ 今週のメタセコイア

■ 今週の草木花実

■ 今週の小さな?冬害

凍上(wikipedia

■ 今週の結氷

■ 今週の毛唐の食べ物


焼きカマンベールチーズリゾット、ラパウザ 


生チョコレート スノーベリー シリスマリア

以上を、<荊の簪を挿した御方さま>に奢ってもらいました。 

さて、両者の背景は⇒コロワイド優待

■ 今週知った、1973年の対米感情

世論調査で、日本人が「アメリカが好き」と答えた割合が、1973年で18%だった。1964年の49%から、ここまで下がった。最大原因はベトナム戦争に違いない。

ベトナム戦争は、安保改定以後の日米関係の健全な発展にとって、最も大きな障害となった。この戦争によって日本におけるアメリカの人気は急落した。輿論調査でアメリカを「好き」と答える日本人は、アメリカがベトナム戦争に本格介入する1965年から下がり始め、その前年(1964年)の49%から、73年には18%まで低下している。多くの日本人の目にはアメリカがアジアの貧しい小国の内戦に介入してアメリカ流の正義を押し付け力尽くで支配しようとしているかのように映ったからであった。

増田弘、土山實男 編、『日米関係キーワード』(Amazon) 、32. 高まるアメリカへの反感 ーベトナム戦争と日本

沖縄返還と日中国交「回復」が1972年。ベトナム戦争に加え、ニクソンショックも大きな原因だったに違いない。基調としては、"1968年革命"のひとつの帰結だろう。

▼ ピンボールの第一号機としての保護国日本@実に頑丈だし、安価でもあった

一九七三年の秋には、何かしら底意地の悪いものがひめられているようでもあった。


「ギルバート・&・サンズという会社はいわば後発のピンボール・マシン・メーカーなのです。」と彼は突然語り始めた。第二次対戦から朝鮮戦争までは爆撃機の爆弾投下装置を主に作っていたのですが、朝鮮の休戦を契機として新しい分野に乗り出そうとしたわけです。ピンボール・マシーン、・・・いわゆる平和産業ですな。ピンボールの第一号機は1952年に完成しました。悪くはなかった。実に頑丈だし、安価でもあった。 
村上春樹、『1973年のピンボール』 (強調、おいら)

#今年は「主権回復」(サンフランシスコ講和条約 1952年から)70年

■ 今週の「少数派の諸君!」

1973年から半世紀後の今;

「米国に親しみ」過去最高88% 内閣府外交世論調査 (ソース)[1]

ぎょえ! 何と日本人の9割がアメリカさまに親しみを感じているのだ。皇室並みだ。

HM体制が完全に板に付いたのだ。親米=日本人のデフォルトとなったのだ。

「知米」派の中山俊宏慶大教授も認識しているように、米国の国内政治状況は混乱していている。つまり、分断が進行していて、ついには内戦という言葉が普通にでてきているとのこと。 きたるべきアメリカにおける「内戦(シビル・ウォー)

国内さえまともに調和的に統治することが難しい国のどういう点に、日本人の9割は「親しみ」を持っているのか、少数派のおいらにとっての、素朴な疑問だ。

もしかして、アメリカ本国人に自国に親しみを持つか?と聞いたら、88%にはならないのではないか?なぜなら、現在米国の若者層(18-28歳)で「自国に誇りを持つ」と回答する割合が20%なのだという。

地球で一番アメリカに親しみを持つ人々、日本人ということになるかもしれない。

米国をありがたがっていたり、頼みにしていては、日本は立ち行かないと、おいらは考える。自分の運命は自分の責任である。

▼ さて、一方の、お支那さま。 感情と理性、あるいは打算?

中国に「親しみを感じない」は79%(前回調査比1・7ポイント増)だった。一方、日中の関係発展が「重要」とした人は、78・7%(同0・5ポイント増)に上った。(読売新聞)

これは、興味深い。親しみは感じないが、関係の発展は重要との認識。

関係を弱くする、中国から撤退するという意見は多くない。関係発展は重要とするならば、まずは、(米国に頼らない)対中防衛力をちゃんと担保しなくてはいけない。

■ 今週の条件反射


YouTube 瞬間英作文98 タクシーや車を利用する時の英会話 英語が話せるようになる

ローズ英語塾と名乗っている。この塾名の頭に「東京」をつけたい。東京ローズ英語塾。

「ここで降ろしてください」って英語で何て言う? 

揚げ豆腐」でいいと思う。

 

 

 

 

[1]  

内閣府は21日、令和3年の「外交に関する世論調査」を発表した。米国に「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」と回答した人は計88・5%、日米関係は「良好だと思う」「まあ良好だと思う」と答えた人は計91・3%に上り、いずれも調査開始以来最高となった。

北朝鮮への関心事項を複数回答で聞いたところ、日本人拉致問題(79・8%)▽ミサイル問題(77・8%)▽核問題(65・5%)▽政治体制(44・4%)-の順に回答が多かった。上位4項目の順番は前回と変わらなかったが、「ミサイル問題」が前年比4・6ポイント増と前回調査を唯一上回った。北朝鮮がミサイル発射を繰り返していることが影響したとみられる。

日中関係については「あまり良好だと思わない」「良好だと思わない」が計85・2%で、前回から3・4ポイント上昇した。尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国海警局の領海侵入、香港や新疆ウイグル自治区での人権問題などへの懸念が背景にありそうだ。日韓関係は「あまり良好だと思わない」「良好だと思わない」が計81・1%で前回(82・4%)と同水準だった。

調査は昨年9月30日から11月7日にかけ、全国の18歳以上の男女3千人を対象に実施した。回答率は56・7%。昭和50年度からほぼ毎年度実施している調査で、令和元年までは調査員による個別面接聴取法、2年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で郵送法に切り替えて実施している。


西部邁の命日に、過去記事の訂正と初めて西部邁を知った日

2022年01月21日 18時13分02秒 | 日本事情

西部邁の命日に、

関連愚記事;
西部邁死去2年、3回忌、あるいは、西部自伝への些細な註
西部邁死去3年;ハーネス(安全帯)とロープをつけて谷筋での繋留死:何處かに行かないように 
西部邁 "インティファーダ"(民衆蜂起)の場所、あるいは、国道の石をぶつけたり、ぶつけられたり

以前の愚記事、反米「保守」の原点:石原慎太郎と西部邁の共通体験;占領軍米兵が家に入り込んできた、に事実誤認があったので、訂正する。この記事で、西部の家に占領軍の米兵が酒をねだりに入りこんで来た話について、晩年の自伝『ファシシタたらんとした者』(2017年)まで公にしていなかったと書いた。これは間違いであった。

雲をつく男のアメリカ兵も滑稽であった。「サーケ」をねだりにきた二人の占領兵に、母がメチルアルコールを差し出したのである。消毒用の工業アルコールが、やはり放出物資として、我が家にあったわけだ。アメリカ兵が鼻も舌もひんまげて帰ったあと、母はクククッと笑っていた。復讐なれり、と思ったのかもしれない。

2015年の『生と死、その非凡なる平凡』の”バラック列島の今昔”に書いてあった。他で書いている可能性は否定できないが、したがって、少なくとも2015年には、西部邁は自宅に占領軍の米兵が酒を求めて入り込んで来た話をしていたのだ。それにしても、一般書の著作を始めて直ぐに、占領軍米兵との経験を書いている当時40歳くらいの西部が、この酒を求めて家に入り込んできた米兵の話を書くのは70歳過ぎてからだということは言えそうである。

 Amazon

■ 今日、気付いたこと;西部の後期の本には欧文タイトルがついている。

今まで気づかなくて、今日、突然気づいたことがある。西部の著作のうち、最近のものは欧文タイトルがついているのだ。ここで欧文タイトルとは言語が必ずしも英語ではないからだ。例えば、上の『生と死、の非凡なる平凡』の欧文タイトルは、Vita et mors, earum mediocritas egregia とラテン語。『文明の敵・民主主義』の欧文タイトルは英語。1983年の『大衆の反逆』には、欧文タイトルは付いていない。

■ おいらが、西部邁を初めて知った時;福田恒存と同時に知った。

おいらが、初めて西部邁を知ったのは1983年11月。10代の頃、戦後体制、すなわち、「平和」と「民主主義」を騙(カタ)る"戦後民主主義"に反感を抱いていた。その時、田中角栄元首相のロッキード裁判の判決が出され、当時最大の政治問題であった。この判決を受けて、世の中を知ってみようよと初めて雑誌『諸君!』を初めて買った。なお、この後『諸君!』が廃刊するまで、在外期間以外、ずっと買い続けてきた[1]。今も全部持っている。

[1] 関連愚記事
・ 諸君!配管だ 
・ そうだ、蟲文庫に行こう。『諸君』廃刊記念

ロッキード判決は、上記のように福田恒存が論を書いていた。この時、おいらは福田恒存を知らなかった。のちに西部が福田恒存論を書くことになるのだが。

この雑誌『諸君!』1983年11月号で、西部は「シンポジウム 日本の国家像を求めて」に文章とシンポジウム[2]の発言を載せている。

[2] 今、気付いたが、田中美知太郎(ギリシア哲学研究の大家)とシンポジウム!(ただし、酒なし!)。いうまでもなく、シンポジウムの語源は古典ギリシア語から由来し、「饗宴(夕食後などに行われる酒宴のこと)」。

主張は、初期西部の原則論、すなわち、1980年頃の日本は産業化と民主化が進展し、大衆社会の純粋培養実験の場となっているという日本観。物質的幸福と社会的平等に懐疑をもたないことが許せないという口吻です。ただし、西部の最後期の「日本は米国に従属している」という視点は表だっていない。

まあ、今の若い人が、「物質的幸福と社会的平等に懐疑をもたないことが許せない」とか聞いたら、どう感じるのでしょうか?昔って、ほんと幸せだったのね、と思うのでしょうか?「物質的幸福と社会的平等」にまどろんで、懐疑のひとつもしてみたいと思うのでしょうか?

さて、この1983年の時点で、西部は『大衆への反逆』(文藝春秋社)を刊行している。主張は上記の原則論。ただし、『大衆への反逆』は青土社の『現代思想』に1980年頃書いた文章も多く載せられている。この1980年頃は浅田彰がのちに『構造と力』で単行本化(1983年)される文章が掲載されていた頃だ。『構造と力』には西部邁と青木昌彦の名が3行離れて認められる。

『構造と力』、第二章、3 機械・装置・テクストー二元論からの脱出 p123

 

 


新しい街でもぶどう記録;第375週

2022年01月15日 18時04分59秒 | 武相境

▲ 今週のみけちゃん

▼ 新しい街でもぶどう記録;第375週

■ 今週の武相境斜面

■ 今週の草木花実

■ 今週の「日貨」撤退


愚記事:中国⑮ 日貨氾濫 2005年10月24日

火付け役として最も有力なのが、01年に上海で発売されたキリンビバレッジの「午後の紅茶」だ。日本での宣伝と同様に、オードリー・ヘプバーンをCMに起用。「午后紅茶」という中国語の商品名と日本語表記をパッケージに併記し、現地のビールと同じ価格帯で売り出して高級ブランド化に成功した。その大ヒットとともに「の」が評判に。04年には広東省広州や北京でも販売され、大都市を中心に「の」が急速に浸透したという。商品名に「~の~」、中国でなぜ人気? 発端は日本の人気商品だった

その「午後の紅茶」のキリンがチャイナから撤退するとのこと。
キリン、中国飲料の合弁解消へ 1000億円で持ち分売却 (google)

■ 今週の「それ俺」と〇学阿"力"


YouTube: 国交正常化50年で正念場~中国とどう向き合うのか【1月7日(金)#報道1930】

TBSテレビの番組をYouTubeで見た。福田康夫元首相が日中外交を回顧するもの。そこに五百旗頭真がコメントするもの。おいらは五百旗頭真が苦手だ。なぜなら、彼は戦後の日本の対米従属体制を寿ぐ現代日本の「えすたぶりっしゅ」さまだからだ。彼の惹句は"「僥倖」としての日本占領"である[1]。

[1] 『環』、vol22、2005、藤原書店

日中外交を回顧する福田康夫元首相は、2008年の北京五輪に参加する。米国ブッシュ大統領も参加。同年春のチベット動乱弾圧の数か月後だ。ちなみに、この時メルケル首相は「外交ボイコット」を行った。国内少数民族を弾圧する中共/党/政府に対し、福田康夫元首相は、お手紙を出しました、えっへん、というお話。頭ごなしに批判をしても相手は言うことを聞かないのだから、静かにお手紙を出しました、えっへん、とのこと。そして、あけすけに中共を批判する対中強硬派を憂慮する態を示す。もちろん、中共は頭越しに批判しても、静かにお手紙を出しても、どちらにせよ言うことはきかない。事実、中共は、チベット平定後、ウイグル、香港と専制を淡々と進めるだけであった。そして、福田康夫元首相も五百旗頭真もウイグル問題など中共の人権問題には何もいわないのだ。二人は自分たちの現状認識させ示さない。

福田康夫元首相の「それ俺」

人権問題には何ら関心を示さない福田康夫元首相は、靖國問題には「困ったもんですねぇ」的態度。第二次安倍政権では安倍首相(当時)が靖國参拝をしたので、中共が硬化して日中首脳会談が困難になった。それを日中首脳会談ができるようにしたのは、俺だ!との回顧。これがこのYouTubeだ。

■ 今週の復刊

本屋に行ったら、清水安三、『朝暘門外』(Amazon)が復刊していると知る。表紙をおもてにして、展示してあった。昨年末らしい。なお、同じく結構以前に復刊された大川周明の本はたまたま並んでいただけである。

おいらがこの本の書名を知ったのは子安宣邦の文章からだ;

子安宣邦が中共はハルピンでの学会に参加した時の話。

私はこの会議で桜美林大学の 学長である佐藤東洋士氏と同席したのである。 (中略)その佐藤学長から帰国後、桜美林大学の現状と将来計画を示す冊子とともに山﨑朋子の『朝暘門外の虹』を私は送られたのである。 それらによって私は初めて清水安三という人物と崇貞女学校を通知ったし、その清水安三が桜美林学園の創設者であることも知ったのである。 その数日後、大阪の懐徳堂塾で徂徠学講義をした翌日、私は四天王寺境内で催されていた古本市を歩いていた。その一つのテントの店頭に並ぶ古書の中から清水安三の徴用問題を見つけたのである。 私はゴミと呼ばれる古書の中から宝物を得たようにしてそれを取り出し、素知らぬ顔で表示通りの安い値段で購入した。 (後略)

子安宣邦、『昭和とはなんであったか』、II アジア主義とは何であったか ー昭和日本の中国体験、6 朝暘門外は我が墳墓の地、清水安三を知る

と、おいらは何年か前にこの清水安三、『朝暘門外』を知った。戦前の本だ。古本で高かった。横浜市立図書館に、実は、あると知る。ただし、持ち出し禁止なのだ。

それが、昨年末に復刊していたのだ。3,300円。すぐには買えなかった。

■ 今週の自殺動機; 「うまくだまして」

他人の自殺をネタに、鬼畜の所業ではあるが。なにやら純粋真っすぐ君の自殺らしい。

https://twitter.com/L5wJ9bWerfxejLY/status/1444921993283784710

 

33歳で自殺した朝日新聞記者の父親が、同僚に向けて書いた手紙の中身

組合機関紙に書かれたA記者の父親の寄稿を引こう。

 〈Aは幼稚園の頃から日記を書き、文章表現を楽しみながら学んでいました。小学校の頃からは「朝日小学生新聞」を毎日読み、多くの図書や雑誌から様々なことに興味を持ち、記者になり、差別や貧困に苦しんでいる人々に寄り添い、ジャーナリストとして真実を報道することを人生の目標としてきました。Aが小学生の頃、私が勤務していた図書館に遊びに来た時のことです。戦時中の新聞記事を示して「戦争は新聞も国のいいなりになってしまったんだよ。気を付けていないと、いつでもこうなってしまうんだよ」と話していたことを思い出します。

戦時中の新聞記事を示して「戦争は新聞も国のいいなりになってしまったんだよ。気を付けていないと、いつでもこうなってしまうんだよ」って、まずは戦争は「国」が新聞の意向を無視して無理やり行ったものであるという物語が頑としてある。新聞が大衆を煽り、国が戦争をしないと国民感情が収まらなかったという発想は微塵もない。昭和の感覚である。これは、図書館勤務の父親の影響かと邪推してしまう。(なお、この図書館は横田基地のある福生であると別情報でわかる)

なにより、戦争を扇動したのは他でもない朝日はじめ新聞社であることは、今ではだれでも口にできるようになった。これらの本気の扇動は「国」に命令されて嫌々やった所業とはとても思えない。さらに、その朝日新聞社には国際的共産主義者組織の尾崎秀実もいたことは、今では、だれでも口にできる。

 

それにしても、自殺動機が、だましてほしいのに、会社がうまくだましてくれないからなのだという。

戦前の「国」は、だましかたがよほどうまかったに違いないという世界観を持ち、死んでいったのだ。

■ 今週の法の支配

自民党外交部会長の佐藤正久議員によると、日本政府と在日米軍には取り決めがあり、防疫ルールは駐留国のルールに従うとのことであったとのこと(YouTube:【台湾有事】中国の動きと日米「2プラス2」・・・2022年の日米関係を展望!【深層NEWS】)。

つまり、地位協定改定以前に、在日米軍の今回の所業はルール順守に悖るのだ。

日米の安全保障を確保するだけではなく、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持し、地域の平和、安定、繁栄を確かなものとする

(外務省: 日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)(概要))とか、わらっちゃうよね。

■ 今週の風物詩

宝塚音楽学校 生徒募集


新しい街でもぶどう記録;第374週

2022年01月08日 17時49分30秒 | 草花野菜

▲ 今週のみけちゃん

▼ 新しい街でもぶどう記録;第374週

■ 今週の武相境斜面

雪は南から。今週木曜日6日の雪は、2018年(当該愚記事)以来4年ぶり。この雪は南岸低気圧によりもたらされたもの。

 

■ 今週の草木花実

■ 今週の「天然に産する一定の化学組成を有した無機質結晶質物質

バケツの水が結氷した氷は液相成長 ↑、霜柱は水蒸気からできるので化学気相成長(CVD=chemical vapor deposition)ということになります ↓ 。

■ 今週の恐竜の末裔

■ 今週のキリ番

■ 今週の交代

筑波山麓の頃は部屋数が多い=床面積が大きい家を借りていたので、大きな机が使えていた(愚記事:使っている机; サカエ、耐荷重作業台)。横浜に引っ越してきてアパートが狭いので75cmX75cmのテーブルを使っていた。上の画像。でも、やはりテーブルでは狭いので、大きなものに変えようと思った。耐荷重作業台でなくとも大きなデスクが通販で簡単に買えるとわかる。買った。幅140cm。


シンプルワークデスク 100-DESKF005

■ 今週の灯油価格

上がっていない。

■ 今週知ったこと。

乳飲料(wiki)という「種類別」(カテゴリー)があると知る。安い「牛乳」があるなと思ったら、乳飲料なのだという。

■ 今週の「昭和を令和に」; 大福戦争



岸田首相VS高市氏 財政方針巡り火花 政策主導権争いが表面化

高市政調会長は清和会に出戻りできないらしいが、安倍ちゃんがケツ持ちなので、清和会。一方の岸だ首相の派閥は宏池会。1970年代後半の大福戦争(wiki)の再演か???!!!。

なお、昔と違うのは、伏兵軍団がいること↓。米中対立を受けて、日本国内政治も2分されるのだろうか???!!!


愚記事;吉田ドクトリンは永遠なり

 


新しい街でもぶどう記録;第373週

2022年01月01日 18時10分02秒 | 草花野菜

▲ 今週のみけちゃん

▼ 新しい街でもぶどう記録;第373週

■ 今週のよその猫

■ 今週の解決案件


神奈川県横浜市青葉区

■ 今週の武相境斜面

■ 今週の草木花実


アジサイです。

■ 今週の野ばら地点1

■ 今週の野ばら地点2

散歩経路にある野ばらが切られていた。道にはみ出していたからだろう。

■ 今週のオノマトペ

金吾堂製菓 ほろほろ焼-和塩

■ 今週の規定角度

「れ」の端の角度は15度。

■ 今週の「天然に産する一定の化学組成を有した無機質結晶質物質


バケツの水が結氷したもの。


田んぼで結氷したもの。

■ 今週の関東の天気

 

大陸からの寒気が日本列島を襲った。でも、関東は山脈が壁となって寒気の水分を落として、大気は乾燥するので、晴れる。

■ 今週の撤去忘れ

カレーパンとちくわのフライが好きな[1]おこのぎ八郎さんは政界を引退されました。

[1] https://hachirou.com/profile/

■ 今週の土曜日

今週の土曜日は元旦でした。


初日の出