いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

日本製 サン・ファン・バウティスタ号、メイフラワー号の代替として注目;様々なる米国建国神話

2020年12月30日 18時01分53秒 | 北米出張・事情

上の絵;1619年の「サン・ファン・バウティスタ号」[1]。北米のバージニア植民地にアフリカ(アンゴラ)からアフリカ人を北米に運んだとされる。

[1] 伊達政宗が徳川家康の了解を取り仙台伊達家の領地の牡鹿郡月浦でスペインの技術で1613年に建造され、支倉使節団を乗せ太平洋を渡った。(関連愚記事:大泉光一、『伊達政宗の密使』、あるいは、王と坊主の同床異夢の野望の果てに

【アメリア「建国」神話、メイフラワー号】

アメリカの「建国」[2] は1620年にメイフラワー号に乗ってやってきたピルグリムーファーザーズとする歴史が通説である。高校生向けの歴史参考書にも載っている(上画像)。

16世紀、イングランド女王エリザベス1世がイングランド国教会を確立したが、17世紀にかけて、教会の改革を主張する清教徒が勢力を持つようになり、特に国教会からの分離を求めるグループは分離派と呼ばれ、弾圧を受けていた。

この為、信仰の自由を求めた清教徒を含む102人がメイフラワー号に乗ってアメリカに渡った。メイフラワー号船上での「メイフラワー誓約」は社会契約説に基づくものとして知られる。1620年11月に北アメリカ大陸に到着したピルグリム・ファーザーズは、キリスト教徒にとって理想的な社会を建設することをめざした。wikipedia

[2] アメリカ建国は1776年のアメリカ独立と認識されているが、その「建国」を行ったキリスト教(カトリックではプロテスタント、もっと云ってピューリタン)白人がアメリカに来たアメリカ創設の起源をここでは「建国」といっている。

【1619プロジェクト】

一方、去年から新しい歴史が提案されている。すなわち、「奴隷制の結果と黒人アメリカ人の貢献を[米国の]全国的な物語の中心に置くことによって、国の歴史を再構成することを目的とする」ものだ。は、wikipediaの "1619Project" の機械翻訳。従来の通説の白人キリスト教徒中心史観とは真逆の史観だ。アフリカ人(オランダ人に連れてこられた)がアメリカに来たのが1619年。ピルグリムーファーザーズより1年早いこととなる。

 「1619プロジェクト」の歴史観の"斬新さ"は、1776年のアメリカ革命、あるいは、独立革命を植民地人が奴隷制を維持するために行ったことであるという歴史認識である。

 確かに、アメリカ独立/「建国」の父、ジョージ・ワシントンは奴隷主であった。さらには、インディアン撲滅にも促進していたとのこと(wiki)。


https://twitter.com/timand2037/status/1279912127252140032

当然、保守派からは反論が生じ、歴史認識論争となっている。2020年の大統領選挙もあり、一種の文化戦争となっている。このあたりの事情は、ネット上で、会田 弘継 の「あのニューヨーク・タイムズが突き進む歴史歪曲、記事改竄、批判封殺」という記事に書いてある。

【いきなり、サン・ファン・バウティスタ号】

その米国で論議を呼んでいるが、日本にはおよそ関係がないと思われる1619プロジェクトにいきなり、サン・ファン・バウティスタ号が出てくる。


サン・ファン・バウティスタ号の復元船(愚記事より)。 宮城県石巻市 サン・ファン館(web site

1619年にアフリカからヴァージニア植民地(現、アメリカ合衆国ヴァージニア州)にアフリカ人を運んだのが、サン・ファン・バウティスタ号だというのだ。その根拠として、wikipediaに下記ある;

一行は1618年8月10日(元和4年6月20日)にルソンのマニラに到着したが、そこでサン・ファン・バウティスタ号はオランダへの防衛を固めていたスペインに半ば強制的に買収された。
その後
サン・ファン・バウティスタ号のその後は不明であり、スペイン戦艦としてミンダナオ島方面へ向かったなど複数の説がある。2018年にはアメリカの奴隷史研究を行う『Project 1619』に参加している歴史家の調査により、奴隷貿易に関わっていたという説が提唱された[出典1]。 

上記の「『Project 1619』に参加している歴史家の調査により、奴隷貿易に関わっていたという説が提唱された」の出典1は、河北新報の新聞記事であるが、現在リンク切れであり、詳細はわからない。一方、ググってみると、あるweb siteにDonna M. Owensという人が書いた"It Has Been 400 Years Since The Beginning Of American Slavery "という文章があり、冒頭に;

“The captives had to march hundreds of miles to the coast to Luanda,” Summers adds, referring to the major slave-trade port. Then, about 350 Africans were put on board the "San Juan Bautista," a Spanish slave ship built by the Japanese and originally used for diplomatic missions.

とある(強調おいら)。この記事では、 Robert Trent Vinson, Ph.D., a professor of History and Africana Studies at William & Maryにインタビューして、1619年にヴァージニアにアフリカ人を連れてきた船が「サン・ファン・バウティスタ」とのコメントを得ている(上の文章)。しかし、どのように1619年にヴァージニアにアフリカ人を連れてきた船が「サン・ファン・バウティスタ」であると同定したの詳細はない。

つまりは、新提案の説に従えば、アメリカ人のご先祖様正嫡を乗せてきた船はメイフラワー号(通説)ではなく、サン・ファン・バウティスタ号ということになる。

■ 

Many Rivers to Cross: The First Africans in Virginia

1619プロジェクトの web site   、 機械語翻訳

 


ホワイトハウスは、なぜ白い?

2020年02月20日 18時55分32秒 | 北米出張・事情


愚記事より

■ 前振り1

昭和の学園ドラマではマドンナ役は美人の英語教師であることが多かった。おいらが高校生の時、新任として本当に美人の英語教師が来た。最初の授業でのこと。冠詞についてです。クイズをします。そういってチョークを手に取った。ピンクや黄色の色付きチョーク。黒板に家のポンチ絵を描いた。this a pink house, this is an yellow house, so where is the white house? といった。しばらくして、クラスの安彦くんは、in Washington といった。「正解!」と女教師。

でも、米国大統領府を the と認識するのは、そういう世界観をもつひとたちでの内輪事だろう。おいらの the white houseは、これだ! と当時思い至るわけもなく、ただただ、美人の英語教師に褒められる安彦くんをねたんだ。

■ 前振り2

昨日(2020年2月20日)のラジオ番組、ニッポン放送、飯田浩司のOK! Cozy up! でコメンテーターの佐々木俊尚さんは云った;「アメリカはアメリカ大陸の中にいればどこからも攻められない。真珠湾とセプテンバー・イレブンの911以外に本土が攻撃されたことは1度もない」(エビデンス:このyou tubeの14分目前後)

■ 本編

ホワイトハウスは、なぜ白い?は、もちろん、公知なのだが、佐々木俊尚さんのコメントを聞くと、日本では広く知られていないのだろうか? 佐々木俊尚さんに限らず、2001年の911の事件時から、アメリカ本土唯一の攻撃という言い方がされた。結構しられていないだね、ワシントン焼き討ち。

ホワイトハウスは、なぜ白い?

白く塗ったからである。 では、なぜ塗った?

アメリカ大統領府が炎上して黒焦げになったからである。 では、なぜ、炎上して黒焦げになった?

1812年の米英戦争でイギリス軍がワシントンを焼き討ちしたからである。

wikipedia [ワシントン焼き討ち]

アメリカ合衆国の歴史を通じて、ホワイトハウスやワシントンD.C.を焼いた国はイギリスのみであり、アメリカ独立戦争以降、外国の軍隊がアメリカ合衆国の首都を占領した唯一の例となった。

wikipedia [米英戦争 ]


Google (burning of washington 1812)

焼き討ち後のホワイトハウス廃墟。ジョージ・マンガーによる水彩画、ホワイトハウス蔵 (wikipediaより)

▼ アメリカ領を占領したのはイギリス以外どこか?

われらが日帝は、アッツ島とキスカ島を占領した。正式な米国領であった。

 

 


あまたの写真から: 米国大統領 1982-2017; Don Henley - Johnny can't read - 1982

2017年10月09日 12時30分26秒 | 北米出張・事情

本記事、通奏低音(嗤)は、写真は無数にあって、です。

その無数の写真の中の、一枚です(もちろんネット上からのパクリものです);

1982年とはいわないが、その頃だろう。 いい記録だな。 (3万円で済んだのかな?)

われら(=認識主体)に応じて、過去は立ち現れるのだ!

Don Henley - Johnny can't read - 1982

Football, baseball,
basket ball games
Drinkin bear,
kickin ass and takin down names
With the top down,
get-a-round,shootin the line
Summer is here and johnnys feelin fine

フットボールだって 野球だって
バスケットボールだってできる
ビールも底なし
何だって連戦連勝
トップに君臨
そこらブイブイ言わせて歩いてる
季節は夏で ジョニーの気分は最高さ

But johnny can't read
Summer is over and he's gone to seed
Johnny can't read
He never learned nothin' that he'll ever need

だけどジョニーは字が読めない
夏が終わってヤツのピークは過ぎてった
ジョニーは字が読めない
ヤツは必要になることを
何も学んでこなかったのさ

引用元

という米帝あほ化の嚆矢であり、かつ、われらがぬっぽんは絶好調! 

なのに、30数年を経て、アメリカさまに"追従"して、読み書きできなくなった=まともに言葉通じなくなったのがわれれがぬっぽんだ。

そして、改憲もせず、核武装もせず、怠けていたから、今の亡国あり。 

残念だったな、われらがぬっぽん。 やつらは、おばかまっしくらだったのに。

いまじゃ、われら日本がおばか=真っ暗闇の世界(=すじの通らぬ ことばかり右を向いても 左を見てもばかと阿呆の からみあい)。

別例; (愚記事) 興隆編;

まさに、オルテガがいうように、習近平は息子が貴族権を得ることによって、それを祖先たちにまでさかのぼらせ、かれの努力によって名門にするのであるのだ。上記のよう習仲勲のに文化大革命で市中引き回しになっている歴史的事実が証拠として残っているが、おそらくこういう中国共産党古参メンバーの文化大革命での市中引き回しの写真は無数にあって、その後子孫が偉くなったら光が当てられるのだ。

■ まとめ

ぬっぽんの、文書廃棄はいけない。


Re; 1月の第三月曜日、かの白人次期大統領はお休み遊ばされたのだろうか?

2017年01月18日 19時14分32秒 | 北米出張・事情



ネット上からのパクリ画像;AFPとある。

昨晩、1月の第三月曜日、かの白人次期大統領はお休み遊ばされたのだろうか?と云ったら、

果たして、今朝のニュースが云っていた;

Google[トランプ氏、「キング牧師の日」に長男キング3世と面会]

Google[Trump met with Martin Luther King III]

やはり、「この祝日を祝うのかどうかは、自分が誰なのかによるんだよ

Trump met with Martin Luther King III without the eye-contact before his supporters (being afraid of WHITE GENOCIDE) !

 

 


【再掲】 1月の第三月曜日、かの白人次期大統領はお休み遊ばされたのだろうか?

2017年01月17日 20時36分15秒 | 北米出張・事情

過去記事を再掲する;

Google [キング牧師誕生日の祝日]

なお、奴は1/18に離任とのこと。 1/17は安息日らしい。


この祝日を祝うのかどうかは、自分が誰なのかによるんだよ 

◆ニュースの株式市況のところで「今日、米国マーケットはキング牧師誕生日の祝日のため休み」とあった。思い出したことがある。(wiki;キング牧師

2001年に出版された、鎌谷 朝之、『アメリカへ博士号をとりにいく―理系大学院留学奮戦記』(Amazon)に次のように書いてある;

 しかし、与えられた祝日を休むかどうかということは、かなり複雑な事情がからんでいる場合もある。

 一月中旬の「キング牧師誕生日」は、少なくともカリフォルニア州では立派な「大きな祝日」である。学校も官庁もそろって窓口を閉める。私はアメリカ一年目のこの日、たまたま調べものがあって、普段通りの時間に研究室に顔を出した。すると驚いたことに、ほかの連中も普段通り出てきたのである。通常、日曜や祝日に出てくる人間は数が限られ、しかも日が高くなってからという場合がほとんどである。しかし、この日に限っては出てくる出てくる。オーヴァーマン先生までが普段通りに出勤して、ミーティングまでやっていた。不思議に思い、同じ部屋のアメリカ人に聞いてみると、返ってきた答えはこんなものだった。

「この祝日を祝うのかどうかは、自分が誰なのかによるんだよ」

 つまりこういうことだ。黒人の人権向上に貢献したことで知られるマーティン・ルーサー・キング牧師は、黒人たちにとっては「英雄」として祭り上げられる存在かもしれないが、俺の知ったことではないというのだ。しかし、私の感覚で考えると、「大きな祝日」としてアメリカ中で認められたこの休日をここまでかたくなに拒否する姿勢は、まったく納得のいかないものだった。休日として与えられたのだから、遠慮なく休めばいいじゃにか。アメリカ人は休むのが好きだったのではなかったか?なぜこの日に限って、みんなそこまでして働きたがるのか?  私はこの日、ごく普通のアメリカ人の心のなかに今も根強く残る、いやしがたい反民族感情を垣間見たような気がして、寒気がした。


◆死んじゃったね、ミッキー安川(wiki)。この前の日曜深夜の番組は休んでたけど.....

安川が渡米したのは1952年。すごい、1952年!。講和直後だ。シベリヤに数十万の日本兵が抑留されている頃だ。上記留学とは大違いの三等船室的渡米。

おいらは、がきんんちょの頃、ミッキー安川という名付けの偽毛唐丸出し根性にみえる神経にぎょっとしていた。あと、ペギー葉山とか、何とか、おまいらアタマ大丈夫か!?と思っていた。

    
 ミッキー       ペギー       ジミー

死んだからか? 高騰。『ふうらい坊留学記―50年代アメリカ、破天荒な青春 』 (中公文庫)。決して短くはないいきさつを経て"ミッキー安川"になりましたという記録。戦後日本が高度成長する前の渡米滞在記録はおもしろい。

数か月前に買ったんだけれど、78円だった。


(無題)

2016年04月24日 20時04分27秒 | 北米出張・事情

バーボン・クレメンタイン 終売![愚記事] 米国 ○ ○ !、っと思ったおいらが、むかすの訪米時のデジカメ画像を見直してみた。

なお、本日の愚ブログ、愚記事の画像は、これで代表されるおいらの2004年の北米業務出張での画像。


愚記事; ワシントン街お花売り:北米出張35

この画像を撮った前後のデジカメ画像を見直していると、2004年の米国大統領選挙関連の画像があったと思い出す;

先日、愚ログで罵倒した米国ケリー国務長官って[1]、2004年の米国大統領選挙の民主党候補だったんだ。

[1] 愚記事; 米国ケリー国務長官; 「本当に衝撃」ケリー長官、原爆資料館を訪問」

すっかり、わすれていた。なんせ、ひとまわり昔のことだ。そして、ひとまわり昔からブログをやっているのは、おいら...。

共和党は、その後、歴史を創った = 中東を壊した? この二人。

[註] こんな本が出るずいぶん前のことだ;
 策謀家チェイニー 副大統領が創った「ブッシュのアメリカ」[Amazon]


  wikipedia; 2004年アメリカ合衆国大統領選挙

ワシントン DCには週末を挟んで滞在した。なので、土日は「やつらの巷の状勢」を探るため、散歩した。

なぜなら、「敵を知り己を知れば、ブログのネタの枯渇、あやうからず」、と幼少の頃の論語教室で習ったからだ(!!!???)

滞在したホテルは地下鉄で20-30分の郊外。

ホテルの近くには、ショッピングモールがあり、大型書店があった。現在日本のイメージでいえば、つくばイーアスの熊沢書店みたいもの。

そこで、Loeb library をみた。 今に至るまで、書店の開架書棚でローブ・クラシカルライブラリー (The Loeb Classical Library) [wiki] が壮麗に並べて売っているのをみたのは、これが最初で最後である(画像は書棚の一部。全体はもっと大規模)。 日本の書店にあるの? (関連愚記事; 古典ギリシア語履修の思い出  )


The maple leaf saves Canadians, or they implicitly insist; We are NEVER U.S. people

2011年09月29日 20時21分21秒 | 北米出張・事情

10数年前から気付いていたことだが、カナダ人旅行客は自ら進んでカナダ人であることを示す。

一方、星条旗を海外の旅行先で掲げている米国人なぞ見だこたねぇ。 石を投げられるからだろう。

案外このメープルを掲示している毛唐さんは、アメリカ人かもしれない。

"アメリカのコンサルティング会社・レピュテーション・インスティテュート社による「世界で最も評判のいい国ランキング」が発表された"。⇒ 世界国別評判ランキング発表 / 1位はカナダ、日本は12位、韓国34位 [1]

なぜカナダが世界一評判いいのか?という理由は、カナダが相当、周到に戦略的に演じているからだ。

・例えば、先のカナダ提督は、ミカエル・ジャンである。彼女はハイチ生まれの、移民(というか難民)である(wiki)。移民1世、しかも難民でカナダ提督だ。もちろん、カナダ提督はカナダ国王が任命する。そして、カナダ国王は、今は、エリザベス英国女王に他ならない。改めて確認する、世界で一番評判にいいカナダは、王国である。「主権者」は、エリザベス英国女王。

今夜もどうでもいい話だが、カナダの各州にはgovernor (lieutenant governer)がいる。ロンドンはバッキンガムの英国女王から任命、派遣されているのだ。

国内は安定で、豊か。そして、世界から移民を受け入れることで、世界中の人に、いざとなったらカナダ人になる/なれるという印象を与えいる。実は、「いざとなったらカナダ人になる」と一番切実に感じているのはアメリカ人である。カナダは移民の国だが、その出身者が[一番]多いのは、(年によって変わるが)米国なのだ。

■Canadians=conservative, U.S.people=aggressiveというステロタイプをおいらは持っている。

そこで、カナダ人の戦争。カナダ人だって戦争をするのだ。

カナダはテロとの戦いのアフガニスタンにも出兵している。つまりは、そこそこ「手伝い戦さ」にも同調している。もちろん、第二次世界大戦にも参戦。対日戦勝国である。さて、カナダ人自身の戦争。それは、1812年の対米戦争。これは、米英戦争。もちろんカナダは英軍の尖兵。

つまりは、カナダ人がカナダ人自身のために闘った戦争は対米戦争。

そして、1997年。googleの日本語検索でなかったワード。「鮭戦争」、「サーモン戦争」。⇒google; salmon war
(全く関係ないが、salmonの英語としての発音は、日本語の「査問」として聞こえる。決して、長母音ではなかった。)

1997年初夏、ダイアナ妃が死ぬ直前、アメリカとカナダの間で「大変」なことが起きた。「戦争」。

鮭、サーモンの漁獲をめぐって、カナダとアメリカが対立。カナダの漁民がアメリカのフェリーをロックした。フェリーを漁船で囲んで動けなくした。当然、フェリーの人たちは監禁ということだ。

もし、こんなことをアラブの国やイランやパキスタンがしたら、すぐ空爆だろう。

もちろん、オタワは安泰。だって、カナダだから。世界一評判いい。世界の嫌われ者(世界評判ランキング23位)のアメリカはどうしょうもできない。

そして、この1997年のサーモン戦争は10年後に決着したと、最近おいらは知った。米国人は、相手次第では、話し合うってことを知っているのだ。

やはり、戦争発動も二枚舌の米国さま。

[1]:アメリカのコンサルティング会社・レピュテーション・インスティテュート社による「世界で最も評判のいい国ランキング」が発表された。

  世界50の国と地域を対象に行われた調査によると、第1位はカナダとの結果が出た。同じ北米のアメリカは23位。日本は12位との結果であった。

  この調査は「信用度」「敬意」「称賛」「好感」を軸に、「国民の生活の質」、「治安」及び「環境保護の意識」を考慮し世界中の4万2000人からのアンケート形式で行われたものだ。

  1位はカナダ、以下スウェーデン、オーストラリア、スイス、ニュージランドと続き、トップテンにはノルウェー、デンマーク、フィンランド、オランダ、オーストリアもランクインしている。高評価を得た国のほとんどが、北欧とオセアニアで占められる結果となった。

  高得点を獲得した国に共通しているのは民主制度が安定していること、一人当たりの国内総生産が高いこと、政治制度が発展していること、活発なライフスタイル、そして国民が自分の国は世界情勢対しに中立な立場であると認識していることである。

  日本はアジア勢ではトップの第12位。意外なことにアメリカは23位、韓国は34位。経済発展著しい中国は43位であった。この結果から市民目 線の国の評判は経済活動よりも、治安によって大きく左右されることがわかる。なお、ワースト3はイラク、イラン、パキスタンである。

  世界的に治安がいいとされている日本の12位は高評価か、それとも他の項目が影響し伸びなかったと見るか。自分自身のことは意外とわからないもの。ときには世界の声にも耳を傾けたい。

 

 


ロリコン狩り

2011年02月03日 19時44分57秒 | 北米出張・事情




昨年晩秋、米国出張に行ったとき見たテレビ番組。おとり捜査で"ロリコン"をびしばし捕まえていた。

おとり捜査は現役の女性警察官が行う。ネット上で未成年を装い、"ロリコン"とコンタクト。電話で会う約束をする。その時、性交の約束もする。コンドームを準備してきてね!と少女を装う女性警察官は言う。物的証拠とするためだ。会話はすべて録音されている。

少女を装う女性警察官は、獲物のロリコン野郎と待ち合わせの場所を約束。同僚警察官と逮捕の段取りを想定。現場で待ち伏せ。大仰に拳銃だの、ショットガンだのを振りかざして、獲物のロリコン野郎を、あの米国捕り物でよくみる、両手を後頭部にまわし、ひざまずかせる姿勢を取らせ、拘束。

果たして、まんまと引っかかったロリコン野郎は、おめおめとコンドームを所持しているので、裁判での証拠、すなわちセックスやる気まんまんでしたという証拠を握られるのだ。

日本でおとり捜査が解禁されたら、どうなるであろうか?

■"きちがい"に生まれついたおいらが言うのもなんだけど、ロリコンに生まれつかなくてよがった。どうして人(ってか男)はロリコンになるんだろう?憑りつかれたものみたいものだろうか?

公然の秘密というか、知ってる人なら知っている、気づいている人なら気づいているが、小学校はじめ学校教師の何割かはロリコンである。まぁ、2種類あって、自覚的・自己制御的ロリコンと暴走ロリコンである。毎年、学校教師のロリコン事件があることが端的に示している。

知人で、ロリコンだった、つまりは幼女関連のエログッズを持っていたのに、小学校はじめ学校教師になったヤツを知っている御仁も多いだろう。おいらも、知っている。ふつうは小学校教師になるガッコでないのに、刻苦勉励、課外授業・単位も取ったらしく、小学校教師になった。学生時代、幼女関連のエログッズをたくさん持っていた。ただし、彼はオープンだったので、自覚的・自己制御的ロリコンとしてがんばっているのだろう。暴走しないことを、祈る。

アメリカ勘定旅行

2010年11月14日 12時55分39秒 | 北米出張・事情

先週はスコットランドに出張していた。やはり、スコットランドだけあって、街ではバクパイプが鳴っていた。



というのは嘘です、すいません。 米国の内陸部のある街です。

"毎年、スコットランドで開かれるバクパイプ大会に行くので寄付よろしく!"と赤いスーツケースが開けられていた。

アメリカ勘定旅行1; スコッチ・アメリカンへの寄付、1ドル。

■シアトル空港

米国へは、早朝、シアトルから入った。入国検査。おいらがここ数年行った、インド、中国、ロシア、スペインなどより相当入国検査はきつい。尋問もある。英語ができないと通過できないと思われる。滞在期間、目的、滞在中の会う人・組織、自国での職業・職種、勤めている会社などを早口な英語で尋問された。無事、パスポート・コントロールのゲートを通過。見ていると日本人を含む何割かは、パスポート・コントロールのゲートを通過できず、ボードを渡されてどっかに行く。これもすべて、2001年の911事件の影響である。

  

国内線乗り継ぎのため待合ゲートへ。朝早いので閑散としていた。ポテチと水を買って、家でつくってきたタラコの握り飯を食う。太平洋を渡ってきただけあって、とてもうまかった。

アメリカ勘定旅行2;ポテチ 1ドル99セント、 水1ドル79セント、税金17セント、 計 3ドル95セント

■21世紀の東京ローズを見た;

海外に行くと見ちゃう、NHKの国際放送。日本国内で見れるかはしらない。以前入っていた有線のチャンネルにはなかった。今回、21世紀の「東京ローズ」に気づいた。

東京ローズとは、日米戦争中(1941-1945)における、太平洋の諸島で日本軍と闘っている米兵への東京からのプロパガンダ ラジオ放送のアナウンサー。米国生まれの日系人で、米国生まれと育ちで獲得した英語で米兵の戦意喪失を目的としたプロパガンダを行った女性。

戦場の米兵になじみとなる。「きわどいセリフ」で米兵をトリコにしたらしい。東京ローズは、英語で正確に表現すると Tokyo Roses である。なぜなら、このプロパガンダの女性アナウンサーは複数いたからである。その中の the Tokyo Roseは、戸栗郁子である。wiki;東京ローズ。彼女はアメリカ国籍。敗戦、占領で米軍につかまる。国家反逆罪。今回調べて、The 東京ローズは2006年まで長生きしたと知る。享年90歳。彼女の情宣音声は今ではネットのどこかで聞けるらしい(ブログ;「普段着の日本とアメリカ」の記事:「東京ローズのアナウンス」)。

さらに今調べると、戸栗郁子がなぜ the Tokyo roseかというと捕まって、名前と身元がはっきりしたから。でも、戸栗郁子は美声ではないので、「本当の東京ローズ」ではないという説もある。美声の本当のthe Tokyo roseは"ジューン須山芳枝"ではないかという説。⇒google


↑捕まった「東京ローズ」

↓21世紀の東京ローズ;

↓バンコクローズ;


NHKはアジアニュースもやっていて(21世紀の幻の大東亜共栄圏!)、アジア各地にキャスターがいる。彼女は自分の担当の前後にあいさつとして合掌する。(野暮な蛇足として、タイ王国は1942年ピブン内閣のもと米英に戦線布告した史実をつけくわえる)

アメリカ勘定旅行3; 21世紀の東京ローズ、プライスレス。

▼何より驚いたのが安岡章太郎はまだ生きているということ。今知った。
wiki