水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「母のこと・3」

2011-07-28 18:57:17 | Weblog



立身出世という概念は戦国時代あたりからだ。
それでも、その頃は実力でのし上がる以外になかった。
江戸中期以降、立身出世は世渡りの上手さで出来るようになった。
実力は世渡りの一つの表現になってしまったのだ。
そして、そのまま明治時代に移行する。
立身出世にとらわれた武士達が競って為政者になった。
それは公家とよばれた貴族階級も似たようなものだった。

出世欲は本来の仕事や実力を阻害し、公職と相反する意識だ。
立身出世欲のオトコが為政者になってマトモな事などできない。
当たり前だ。
それでも激動の時代は、否応なしに変化せざるをえない。
明治初頭、そして大正の後期は時代が勝手に動いた。

大衆は、大正モダンあるいは大正ロマンという風に包まれた。
大正初期は、お洒落を意識できる、比較的穏やかな時代でもあった。
日清・日露戦勝に続き、第一次世界大戦も戦勝国の仲間だった。
敗戦国は過酷な状態だが、勝利国に利益をもたらす。
日本は、景気がよかった。
母はそんな頃を子供時代として育っていった。
母の生まれた実家は、地域では裕福の方だったらしい。

        
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「母のこと・2」 | トップ | 「母のこと・4」 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事