カルテ番号 ほ・19(11)
「ここは調子が悪い人だけが来る治療院ではありません。
元気でも健康でも何の問題がなくても、体験したければ歓迎です。
どんな状態でも自分の意思が加わるなら、何かしら変わるでしょう」
院長はそう言ってくれた。
「もう気功が始まっているのかしら?
私、急に身体が軽くなったような気がします。
自分では重いとは思ってもみなかったのですが」
院長はニッコリ笑った。
「ここに入った時から始まっていますよ。
更にその前、ここに予約をした時から始まっています。
もっと正確にいうなら、本庄さんが来たい、と思った時から」
その言葉は俄かには信じられなかった。
だが、決心してからの気持ちの軽さなどを思い出すと、思い当たることもある。
信じられなかったが、疑う気持ちも無かった。
院長はそんな本庄瞳を見て、
「それでいいのです」と言った。
「何がいいのですか?」
「信じない、疑わない、という状態ですよ。
そして確かめに来たのですから」
その言葉を聞いて、恐怖ではない畏れを感じた。
心を読むわけではないようだが、判ってしまうのだろうか?
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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