GSEとは、グループ・スタディー・エクスチェンジの略で研究グループ交換の意味である。事業や専門職務経験を持つ25歳から40歳の男女に、文化と職業に関する交流の機会を提供する国際ロータリー特別奨学プログラムである。今年も国際ロータリー2730地区選考試験が都城の試験会場で行われた。十名の専門職を有する男女がチャレンジした。公平かつ厳格な審査の下、鹿児島県から二名、宮崎県から二名選ばれ、来年の春にアメリカはジョージア州に派遣される。今回は、学院の山元夕貴絵さんが栄冠を手にした。 一生懸命の苦労が実った瞬間だ。奇跡が起こったと喜びを全身で表現する山元さんの笑顔は、求めて止まぬ青春の心で満ち溢れていた。
川野さんと鳥越さんが、十ヶ月の研修を無事終えた帰国報告に来てくれた。アメリカはアラスカで日本語教育を推進している公立の学校がある。アンカレッジにあるサンドレイク小・ミアーズ中・ダイモンド高である。お二人は、日本語を学ぶというより、全ての教科を日本語で学ぶという、いわゆる日本語にどっぷり浸るイマージョン・プログラム教育指導のアシスタント講師として派遣されていた。学院11期卒業生でアメリカ在住の筈元麗子さんが教務主任として活躍していることもあり、とても有意義な語学教育を体験したこと、ホームシックになるどころか、そのまま永住したくなったことなどを話してくれた。極寒の中、スポイトから垂れる水滴が一瞬の内に凍ってしまう感覚が妙に印象的だったと笑顔で報告してくれた。