宗教を超えて、お盆は日本人の文化である。お盆になると帰省が始まる。職場も学校も休みになる。働き蜂のように、毎日あくせくと働く日本人にとって、お盆とか、お正月は、数少ない休暇の日々だ。お盆になると、あの世に行った懐かしい人々が帰ってくる。迎え火を焚いてお迎えし、精霊流しでお別れする。永遠に続く絆を大切にする。親元離れて遠い地で頑張っている人々が帰ってくる。学院にも、たくさんの卒業生が帰ってくる。
みんな笑顔一杯で帰ってくる。幸せばかりではなくて、辛いことや、苦しいことも一杯あったろうに、それでも笑顔で帰ってくる。
海外の大学で学ぶ人、日本や海外の企業に勤める人、父親・母親となり新しい世代を築いた人。お盆になると人と人との繋がりが見えてくる。