東の空に日が沈むとき、空が真っ赤に焼ける。当たり前の風景だ。当たり前だが、夕焼けの中に立つと、心が豊かになる。
「夕焼け小焼けで日が暮れて♪♪、山のお寺の鐘がなる~♪♪」
美しい日本の原風景だ。悲しいことに、この風景を見ることが少なくなった。子供も大人も勉強や仕事で、夕焼けを楽しむゆとりがない。人工の建物群が、真っ赤な太陽の安らぎをかき消している。夕焼けの美しさも見れないほどに、自分を忙しくして、忙しくさせられて、建物の中に引き篭って、引き篭らされて、夜行性になって、人間は、一体全体何を求めて生きているんだろう。何かが間違っている。
今日は、町の向こうに沈む夕焼けの風景に、自分の生き方を重ねてみた。