語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【食】「チャーハンの素」で健康被害 ~添加物~

2016年02月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)チャーハンは、
   ごはん+卵+豚肉+魚介類(エビやカニなど)+ネギ
など多彩な食材を炒めて作るため、
   三大栄養素(蛋白質・炭水化物・脂質)+ビタミン+ミネラル
を一品で摂ることができる。
 市販の「チャーハンの素」の売りは、
  (a)「焼き豚チャーハンの素」(永谷園)・・・・3分でパラッ!
  (b)「豚キムチ炒飯の素」(江崎グリコ)・・・・卵とごはんで3分半
と、どちらも「簡単&時短」だ。人気があるのは当然だ。

 (2)「チャーハンの素」には添加物が多数含まれているが、健康被害が懸念されているものも含まれている。
  (a)「焼き豚チャーハンの素」・・・・カラメル色素、カロチノイド色素、香料、調味料(アミノ酸等)
  (b)「豚キムチ炒飯の素」・・・・①具:着色料(カラメル色素)、カロチノイド色素、香料、調味料(アミノ酸等)、②たれ:カロチノイド色素、香料、調味料(アミノ酸等)、乳化剤

 (3)カラメル色素。
 茶色い色素を持つ。もっとも使用料の多い着色料。製法は大きく分けて4つある。
   Ⅰ:ブドウ糖や糖蜜などを加熱処理した焙焼法で得られる物質。
   Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ:亜硫酸化合物やアンモニウム化合物を加えて熱処理したもので、変異原性やビタミンBの破壊などが指摘されている。
 日本では、その危険性からⅡの使用が禁止されているが、「カラメル色素」のみの表示でからはⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳのいずれを使用しているのか、消費者は知ることができない。安全志向の中で焙焼法が増えている、と言われているが、不純物の問題などがクリアできていない点もあって、カルメラ色素の添加は不安が大きい。

 (4)カロチノイド色素。
 アナトー色素とも呼ばれる既存添加物。
 主色素は、ビキシンおよびノルビキシンで、黄色~橙色の着色目的で添加される。カラメル同様、変異原性の疑いがある。

 (5)香料。
 一括表示の添加物。①天然と②合成がある。
 使用される物質は、危険性の高いものも含めて100品目以上あり、何品目か組み合わせて作られるのが一般的だ。
 香料添加の危険性として、
   ・喘息発作の主要原因
   ・偏頭痛の誘因
   ・うつの原因
などが指摘されている。

 (6)調味料(アミノ酸等)。
 旨みを出したり、塩味を和らげるために使用される添加物。
 「(アミノ酸等)」とは、グルタミン酸Naを水酸化Naで中和したものだ。
 調味料(アミノ酸等)添加の不安点として、
   ・多食によるしびれや頭痛
   ・食用油との加熱による変異原性物質の発生
   ・目の損傷
などが指摘されている。にもかかわらず、多くの加工食品に添加されている。

 (7)乳化剤。
 一括表示の添加物。「界面活性剤」の働きを持つため、「乳化、分散、浸透、洗浄、起泡、消泡、離型等の目的で使用される添加物及びその製剤」と定義される。
 香料と同じように、何種類かを併用して使用されることが多いが、一括表示のため、どの物質がどれくらい使われているか、不明だ。
 大豆レシチンが使用されている場合には、遺伝子組み換えの危険性もある。

 (8)その他・・・・パウダー類やエキス類の製造法、食品の素性などを考えると、「チャーハンの素」1袋には驚くような添加物が入っていることが容易に推定できる。

□沢木みずほ「「チャーハンの素」がなくてもチャーハンは作れるから・・・・」(「週刊金曜日」2016年2月19日号)
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