お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

何のために法事をするのか? その3

2009年09月01日 | 仏教
 またまた続きです。

 「法事」は、亡くなった方を慰めるために、私がしてあげるのではなく、
仏さまと成られた故人をご縁に (仏さま〔真如〕に心を合わせるために)私がさせていただくものです。

 つまり、「私のためにする」

「私のためにする」という意味は、
もちろん、故人をないがしろにして、私にいいことがあるように仏さまに願う・・・という意味ではありません。

「仏さま」という存在は、「私を覚りに導こうとはたらいてくださっている

 法事でもなけりゃ、普段、なかなかご本尊に手を合わせることも、念仏を称えることもない・・・

 仏さま(真如)よりも お金や名誉を拝する・・・自分の思い通りにならないことは社会のせい、人のせいにし、愚痴ばかり言う・・・
 
 そういう愚かな私の手が、法事の時には「仏さま」に合わさり
 普段称えない念仏を口から出させていただく・・・

 ほら、故人(仏さま)は、私のために、はたらいてくださっているではありませんか

 「法事の席にようこそ、ようこそ」 と。


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