お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

天国と浄土

2014年01月07日 | 仏教
 先日、ある方のお通夜に参列。
 クリスチャンで、教会でのお通夜でしたので、正確にいうと、
「通夜」ではなく「前夜式」

 パイプオルガンの厳かな演奏により、始まりました。
 一同に楽譜が配られ、起立して賛美歌。
故人の思い出をご家族が語り、牧師さんのお説教を聞かせていただきました。

 牧師さんのお話は、「天国」を「浄土」と言い換えたら、そのまま浄土真宗のご法話になりそうな共通点も多々ありました。

 共通点は、不完全な私の自覚が一つ。もう一つは、死をのりこえて、永遠のいのちを恵まれる(人間の死を超越する)こと。

 全く異なる点は、「また共に会える」という点は同じでも、
神のみもとにて、「私」という「霊」のまま、また会える「天国」と、
お互い仏となって、つまり「私」という意識・執着、我を超越した(覚りの境地を得た)覚者となって、倶に会う世界・境地・「浄土」との違いです。

 仏教の「自利利他」:自らの心の救済だけでなく、浄土に往生した後、娑婆世界で苦しむ他の人々の心を救うはたらき。
「仏」と成らせていただくってことは、本当に、尊く有り難いことなんだなあ~と、しみじみ感じたことでした。

 それにしても、牧師さんのお人柄がにじみ出るお説教と、美しいバリトンで歌われた賛美歌は、心にしみました。
 貴重なご縁をいただきました。
 
コメント
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