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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

福島の現状

2013年03月04日 | 雑感
 3月1日午後から「佐賀真宗伝道懇話会」主催の東日本大震災復興支援「チャリティ法話会」へ(法専寺から7名参拝)

 本願寺派東北教区相馬組(福島県の相馬市、南相馬市、飯舘村、双葉町、浪江町、富岡町の10ヶ寺のグループ)のJ寺ご住職をお招きして、相馬組の現状をお話くださいました。
 東日本地理に疎い私ですが、
 福島県は、大きく分けて、浜通り、中通り、会津 の3つに分かれるそうです。
「浜通り、中通り」は、地震速報でよく目にしておりました・・・

 相馬組は、海岸側(常磐線沿い)の「浜通り」の10ヶ寺。

 東北地方は、もともと真宗門徒さんが少ない地方ですが、
約200年前の天明の大飢饉で、この地方の農民、約半数が亡くなった後
相馬中村藩の移民政策で、主に北陸・富山の方々、また、和歌山、島根からも移民。

 北陸と言えば、真宗門徒さんの多い地です。移民された方々も真宗門徒さんでした。
 したがって、真宗門徒さんの少ない東北にあって、ここは、真宗門徒さんの多い地域なのだそうです。

 相馬組の10ヶ寺中、7ヶ寺が福島第一原発事故により、いまだに立ち入り禁止。

 地震による被害だけなら、復興に頑張ろうって意欲も出たところでしょうが、
原発事故で、全く復興の目処も立たない、どうしたらいいかわからない・・・とJ寺ご住職。

 昨年2月に被災地支援の拠点として福島市開設された、本願寺派の復興支援宗務事務所で、法要を勤修されておられるようです。

 「家があっても、家に帰れない」
 荒れ果てる町・・・
 避難区域の方々の悲痛を思う時、
 経済優先、今さえよければ・・・ という考え方は
この大事故を、所詮、人ごととしか受け取っていないのだと、しみじみ思います。




 
コメント (9)
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