お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

お彼岸の意味

2012年09月28日 | 仏教
 お彼岸が終わり、ホッと一息。
 美容院に行きました。

 シャンプーを担当してくださる若い女性スタッフさん(私が寺の者だと知っている)が、尋ねてくださいました。
 「お彼岸って、どういう意味ですか

 この美容室で、2人目(2回目)の質問です。

 彼岸は、悩み苦しむ世界である、こちら側(此岸)から、川を渡った、彼の岸・さとりの世界のこと。
 年2回、祝日(休日)になっている、春分の日と秋分の日を真ん中の日(お彼岸の中日)として、前後3日ずつ、計1週間を「お彼岸」と呼ぶこと。

 さとりの世界を「西方浄土」と呼ぶこともあり、お彼岸は、ちょうど太陽が真東から上り、真西に沈む、昼間と夜間の時間が同じ時節。
太陽が沈む美しい情景に「さとりの境地」を重ねられたのであろうこと。

 その季節に、自分のこころを省みて、さとりの境地(仏さま)に、こころを合わせるのが「お彼岸」
 だから、単に墓参りするのがお彼岸ではないこと を、お話しました。

 かわいい女性スタッフさんは、「お彼岸って、深い意味があるんですね 年2回あるのも知りませんでした。私って、ホント、知らないことばかりで・・・勉強になりました
と言ってくださったのですが、

いえいえ、ものを知らないのは、私も同様です。
それに、私も若い方に対して、短い言葉で、どう説明したら、少しでも、わかってくださるか、私なりにいっしょうけんめい考える縁をあたえていただきました。
 私こそ、勉強になりました。ありがとうございました

 
 

 
コメント (2)
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