お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

ジーン・ワルツ

2010年07月28日 | 本紹介
 「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」等々、数多くの医療問題をテーマに執筆されておられる医師

 海堂尊 氏の 「ジーン・ワルツ」 新潮文庫

今度は、産婦人科医療がテーマです。

 来年2月、菅野美穂さんが主演で、映画化されるらしい。

 「ジーン」は gene 遺伝子のこと

 「ワルツ」は 三拍子のワルツのこと

 本文にこう書かれています。
P10
 
 「親から子へ伝えられる遺伝子はDNA配列で、それはアミノ酸の製造法を記載した秘儀書だ。暗号のベースとなるアルファベットは、A、T、G、Cの四文字。その塩基の三つの組み合わせが一種類のアミノ酸を指定する。
 つまり、生命の基本ビートは三拍子、ワルツなのだ。」

 仏教の「礼讃文(らいさんもん)」は
 「人身(にんじん)受けがたし」 と、始まりますが、

 こうして、「私」と意識する生命体 が、生まれ、今、生きている・・・
本当に本当に不思議なことです。(私の「思議」をこえている「不思議」)

あり得ないほどの確率で「私」が誕生し

多くの恵み(縁)の中に、生きている・・・奇跡

 恵みに鈍感で、何でも「当たり前」と思ってしまいがちな現代人の問題も含めて、

「いのち」について、考えさせられる作品でありました。 
コメント
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