お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

導くために

2010年07月16日 | 仏教
 1997年イタリア映画「ライフ イズ ビューティフル」

ご覧になられた方も多いと思いますが、
あの作品を観て以来、主人公の素晴らしいお父さんをいつも思い出します。

 映画は、第二次世界大戦中、
ユダヤ系イタリア人の若いお父さんは、強制収容所に送られる。
母親と引き離されて不安がる幼い息子が、収容所で安全に、心穏やかに生活できるよう、
彼は、息子に「これはゲームなんだ」と、言い聞かせる・・・

幼い息子は、何も分からないまま、素直に親の言うことに従って、結果、生還できる。

 私は、あのステキなお父さんを思い出す度に、
お釈迦さまを思うのです。(もちろん、映画とは直接関係ないのですが)

 お釈迦さまにとって、自己中心の 感性(物の見方)を離れられない私は、言って聞かせるのが容易ではない、幼子と同じ。

 自分で 悟る(自分の思いに執着する心を離れる)ことのできない、
いや、悟ろうとも思わない 幼子(私)を 
正しく 悟りに 導くためには、どう言い聞かせたら、よいか・・・

 お釈迦さまは、それこそ長い間、思惟なされたことでしょう。

 今、そのお心が「南無阿弥陀仏」となって、私に届けられている

 素直にお釈迦さまのお心を拝し、称名念仏申させていただきたいと存じます。
コメント (2)
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