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9月18日、午後3時40分に私は、今年になって二度目の経済産業省大臣室を訪ねた。昨日のブログでも明らかにした「一般家庭への電力自由化」に向けた更なる要請をするためだ。「太陽光発電の一括発注」で多くの区民から反響をもらい、エネルギー政策の第一歩を進めていることをお話しした上で、「一般家庭への電力自由化」の先行モデル地域として、改革の先頭に立ちたいという気持ちを述べて、国としての支援を求めた。

[プレスリリース]

世田谷区は今年2 月、一般家庭を含めた電力の小売自由化を早期に実施するよう経済産業大臣に要請を行いました。この度、資源エネルギー庁の「電力システム改革の基本方針」が示され、一般家庭を含む電力自由化を行う方針が明確になりました。

本日、保坂展人世田谷区長は再び経済産業省を訪れ、「基本方針」の促進に向けて枝野経済産業大臣に、「電力小売自由化に伴う市場環境の整備」「新電力の数とシェアの増加と再生可能エネルギーの活用促進」「電力自由化の先鞭をつける地域エネルギー政策の実現のための支援」について要請を行いました。

保坂区長から、枝野経済産業大臣に対し、「世田谷区には、電力供給に関し関心が高い区民が多く、経済産業省が今般まとめた『電力システム改革の基本方針』における電力自由化について、取り組めることから先行実施をしたい。一歩踏み込むことにより、電力自由化と再生可能エネルギーを含む競争環境を整え、突破口を開きたい。電力自由化の先鞭となる地域の取り組みができるように支援をお願いしたい。」と要請を行いました。

枝野経済産業大臣からは、「自治体からそのような声があがることはうれしく、知恵と工夫を自治体からいただき、また、それについて、何の障害があり、直すところがどこかということをつめていき、世田谷区にもご協力いただき、経済産業省もできることは最大限していきたい。」との発言がありました。

引き続き、他自治体での取り組みなどを事例に取り上げ、「今年こそが、再生可能エネルギーの普及に関しチャンスの年でもあると考えており、ぜひ協力をお願いしたい」と枝野大臣に伝え、今後、経済産業省と世田谷区とで、それぞれ課題等の抽出、実施の手法等について、実務担当者の協議を進めることを確認し、話し合いを終えました。

[引用終了]

 また、枝野大臣に手渡した要望書は以下の通りである。

[要望書]

                                                                                                        2012年9月18日

  

経済産業大臣

枝野 幸男 様

 

世田谷区長 保坂 展人

 

 

世田谷区は本年2月に、一般家庭も含めた電力の小売自由化を早期に実施するよう、経済産業大臣に要望を行なった。

今般、「電力自由化に向けた基本方針」が取りまとめられ、方向性が示されたことについて歓迎するとともに、今後の具体的な制度設計あたり、区民生活、広く国民生活への影響が大きいことから、円滑な移行に向けて以下の事項について要望する。

 

電力の自由化に伴う詳細な制度設計に当たっては、小口需要家・消費者が価格だけでなく、電力の質を選択することができるよう、市場環境を整備いただきたい。

 

 ②消費者の選択肢が拡大するよう、新電力の数とシェアの増加とともに、再生可能エネルギーの活用が促進するよう、電気事業者の競争環境を整備されたい。そのためにも、日本卸電力取引所の取引拡大、託送料金の適正化等に取り組まれたい。

 

 ③世田谷区は、一定の規模の都市環境にあって、環境・エネルギー問題への意識や電力の選択に関心の高い住民が多く、先行モデル実施に適当な環境である。

  国においては、自由化の円滑な移行のために、電力自由化への先鞭をつける地域エネルギー政策を実現するよう法的・制度的な整備をいただきたい。

 

 



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