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 国会で証人喚問が行われたのは、2002年の春、鈴木宗男議員の時以来のことだ。午前中の姉歯氏を終えた後で、午後に木村建設社長の木村盛好氏、篠塚木村建設支店長と、内河健総合経営研究所所長に10分づつ聞いた。

 昨日、準備作業中に1枚の新聞記事を見つけた。「軌道に乗る 総研グループ、免震技術開発」という驚くべき記事を見つけた。『建設通信新聞』98年2月12日づけの記事で「総研グループとは、経営コンサルタントの総合経営研究所で経営指導している企業らで構成していく。小・中堅ゼネコンらで組織され、免震構法の技術を共有し、それぞれ地方などに普及させていこうという試みだ」とある。

「設計の中心となっているのは平成設計」とあり、「千代田区にある総合経営研究所の本社ビルも免震構法で建て替えることになり、現在、同社は新宿に仮移転中」
「施工は木村建設」と続く。

 まったくアベコベに、今日の証人喚問の登場人物たちが「免震」を売りにしていたということがわかった。この点を木村建設社長に質すと、事実を認めて「総研本社は免震構法で、あそこはしっかりしていますよ」と語ったのだ。

 免震を売り物にするグループが、「耐震強度を犠牲にしても鉄筋を減らせ」とコストダウンを優先したとしたら、故意の確信犯そのものではないか。免震を売り物にしたグループだったという過去は、このグループの手がけた欠陥建造物がいかに悪質かを示している。




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