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今日は、朝の市ヶ谷駅に立った。考えてみれば、中学生の頃から慣れ親しんだこの地で、演説をしたのは初めてのことだ。その後、有楽町マリオン前(山内徳信参議院議員)と、品川、田町と森原秀樹(参議院東京選挙区予定候補)さんと遊説し、夕方は新橋でマイクを握った。

「米軍基地の過度な沖縄への集中」は、37年前の沖縄返還の時の約束「核抜き・本土並み」に反する。全国どこでも受け入れ先のない米軍海兵隊基地を、すでに在日米軍基地の75%の基地が集中する沖縄に押しつけようとするのは「沖縄差別」だとやや声を大きくしたところ、深く深くうなづいているビジネスマンがいた。

 演説終了後、名刺交換をして判ったのは、沖縄の石垣島から出張で東京に来ていた人だということだった。「本土の人の政治家の方が、これだけ沖縄のことを考えて演説してくれているのを知って嬉しかった」と言ってくれたが、この問題では沖縄の人の「体感度」と本土の人一般の感覚は大きく違う。

街頭演説をしていると様々な人が声をかけていく。「テニアンに俺は3年住んでいたんだ。あそこは米軍が飛行場を租借しているだよ。もともとは、太平洋戦争の時に日本軍が建設した飛行場だったんだ」と語りかけていく人。また、「労働者の生活は、日々苦しくなっていますよ。一生懸命働いていても、給料が下がっていく我々の気持ちを政治家の人たちがわかってくれることを期待しますよ」と涙ながらに握手してくれた人。

 明日の昼には、民主党の代表選挙が開催され、新代表=総理が誕生する。そして、ただちに首班指名、そして組閣だという。何が何でも「7月11日投票日」は変えずに郵政法案などを成立させて、国会を会期通りに終えようということだと思うが、あまりに早すぎるのではないか。

鳩山総理は、普天間問題で「アメリカと外務省・防衛省の仕組んだバスケット」にボールを入れるという賭けに出た。自らの主張や言葉をがらりと替えて、「辺野古現行計画」に決定しようという官僚たちのリードする「日米協議」に乗って、日米共同声明を発表した。そして、社民党の福島みずほ党首を「罷免」して、「連立政権離脱」をさせても「鳩山のリーダーシップ」を誇示して起死回生をはかるというシナリオを官邸は描いたに違いない。

 しかし、この見立てはもろくも崩れた。鳩山総理の辞任表明の理由は「普天間問題」と「政治とカネ」の二点だった。とすれば、新しい総理となる民主党代表選挙で、次の総理候補がどのような路線を選ぶのか。鳩山内閣の日米共同声明と閣議決定を踏襲するのか、変更するのか、国民にも明示をして議論してほしかった。あまりにもスピーディーな代表選挙は、論戦を封じてしまう。

福田元総理が辞任した時に行なわれた「自民党総裁選挙劇場」のように、ダラダラやればいいとは思わないが、せめて1週間程度の議論は必要ではないか。なぜなら、その後にあと数年間の「日本の政治」を支配する参議院選挙が控えているからだ。

 混濁した政治状況の中で、明日にも新総理・新内閣が生まれる。今のところは見守るしかないが、「政治への信頼回復」の道は険しいものがある。しばらくは、在野の街頭から「永田町」で起きていること見続けて、発言をしていこうと思う。

 『どこどこ行脚』では、いくつかのイベントが追加決定されていく中で、6月18日に沖縄でのイベント企画が決まった。ここで、皆さんに御案内しておきたい。

〔御案内〕

「子ども・若者と育む沖縄の未来 〜基地の島沖縄を考える〜」
日時:6月18日(金)19:00〜
会場:沖縄大学・本館B101号教室
発言(予定):加藤彰彦(沖縄大学学長) 保坂のぶと(前衆議院議員)、 比嘉勝子さん(沖縄なかまユニオン)、 KEN子(ミュージシャン)
参加費:無料
問合せ:沖縄大学・加藤研究室tel:098-832-3222

「大学生の就職“厳寒”、沖縄県・全国最低75.9%」と新聞に出ていました。普天間移設先が、辺野古に回帰するというとんでもない政治が行なわれ、沖縄の若者たちは学校を出ると厳しい仕事と暮らしが待ち構えています。
 将来の沖縄を担う多くの若者たちは、どう基地問題と沖縄社会をとらえているのでしょうか。 基地問題で「沖縄差別」と繰り返される度に、差別されていることをどうとらまえるのでしょうか。少なくない沖縄の若者たちは傷つき、将来の展望が見えず、境遇を自己責任するしかいない状況に追い込まれています。
 基地問題と若者の状況を考え、解決する方向性を考えたい。
 

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