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朝、6時に起きて新幹線で岩国へ向かった。連合山口主催の「米軍岩国基地機能強化反対集会」(旭町グランド)に参加するためだ。3月12日の岩国市民投票が9割に近い反対票による民意が示されたにもかかわらず、耳を傾けようとしない政府・与党に抗議する集会だった。会場には、各労組や平和運動センターの旗が林立し、親子連れの姿もあった。主催者発表3500人が集まった集会は1時半から始まった。

 法務委員会でともに協力している民主党岡秀夫衆議院議員の姿もあり、挨拶すると「目の前に見える白い屋根が私の育った家の蔵なんです」とのこと。ここは、平岡さんの生家のすぐ近くで、地元中の地元ということだ。「岩国市民投票の結果をきちんとアメリカのラムズフェルド国防長官に伝えるかと麻生外務大臣に聞いたら『もちろんだ』と答えたが、いざ結果が出ると安部晋三官房長官は、『アメリカはすでに知ってるんじゃないか』と答弁する姿勢」と強く政府の対応を批判した。

 続いて社民党を代表して挨拶した私は、「日米合意が最終結論と、安部官房長官は住民・自治体の頭ごしに『強硬決着』をはかろうとする姿勢を見せている。全国各地から基地機能強化反対の声があがっているにもかかわらず、民意に背を向けて住民投票の民意を踏みにじることを許してはならない」と呼びかけた。97年、普天間基地の代替施設としてキャンプシュワーブ沖の海上基地が計画され、名護市民投票が行われた。防衛施設庁の戸別訪問・ローラー作戦(住民投票は公選法適用除外)の物量作戦にもかかわらず、53%の市民が反対の意志を表明した。その時も政府は、「住民投票に法的拘束力なし」と言い続けたが、現実には民意が政府を拘束し工事は進まなかった。今回は、さらに鮮明な民意が示された意味は大きい。

 集会を終えて、参加者は列をなして米軍基地をとりまく「人間の鎖」を行った。3500人が一斉に「基地の機能強化反対」とシュピレヒコールをあげて、手と手をつないで両手を高くふりあげる。なかなか壮観だった。行動後に、岩国市会議員田村順玄さんの案内で、米軍基地の沖合拡張のための海上埋め立ての状況を岸壁から見た。

「この工事が終わると、飛行場の規模は嘉手納基地を超えて最大級のものとなります。すでに2000億円がつぎこまれました」と説明を受けながら見渡すと、たしかにあの沖縄の嘉手納基地より広いという規模がわかる。騒音被害軽減のために沖合に移動するという理由は表向きのもので、厚木基地の艦載機が岩国に移動してくれば、夜間離発着(NLP)も行われる可能性が強い。基地の「整理・縮小」ではなく、「充実・強化」がされているということを実感した。





 
 


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