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電車がまるでアメのようにグニャリと折れている。
 それどころか、マンションの1階駐車場に先頭の1両目は、めりこんで入っている。午後10時現在で死者50名、重軽傷者417名(共同通信)だが、救出作業が進むにつれて、さらに増える可能性もある。

 この朝、福知山線の快速電車は伊丹駅停車時に8メートルのオーバーランをして、電車をバックさせて停車位置を戻したという。1分30分ほどの遅れが出たという。この遅れを取り戻そうとスピードアップしようと運転士はふだんより加速したのではないかと言われている。

 1分半、つまり90秒である。私が想起するのは、1990年7月に神戸高塚高校で起きた「校門圧死事件」である。期末テストの初日にあたるこの日、神戸市営地下鉄は西神中央駅に90秒遅れて到着した。「90秒」というのは「定時運行の範囲内」なので、つまり遅延のお詫びなどのアナウンスは流れない。生徒たちは十分に間に合うと思って、いつも通りのスピードで歩く。しかし、生徒指導の教師は「堂々と遅れて歩いてくる生徒たち」に苛立つ。そして、力まかせに校門を閉めて、圧死事件という前代未聞の悲劇が起きた。

 この事故で、JRの会社体質がチラリと見えている。批判者を許さず、競争主義を徹底して、民営化以後の鉄道事業を引っ張ってきた。事故の原因解明はこれからだが、「安全とスピードとどちらが優先か」が問われるだろう。遅れはわずか90秒だった。

補欠選挙で山崎拓氏が当選した。宮城でも自民党新人が勝利、補選は自民党全勝となった。政治にシラケ、野党も含めて有権者の眼中に入らない状況のまま小泉政権は明日4年目を迎える。村山談話と共に、この話題は後ほどに。


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