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保坂展人と元気印の会という応援団がある。(入りたい方はどうぞこちらへ)
この応援団に若衆組があり、そのチーフをつとめるのが佐藤太郎君(23歳)だ。若者が主人公で企画したイベント、Youth talkの実行委員長をつとめたこともあり、今回は5月29日に東京都多摩市でイベントを企画している。その佐藤太郎君から「どこどこ日記」読者の皆さんへ呼びかけの文章が届いたので掲載する。

今回の集会を企画した長い長い、4年越しのいきさつ

佐藤太郎

「なぜ憲法を護らないといけないのか、なぜ憲法が大事なのか、なぜ平和じゃなきゃいけないのか。そういうことがわからない人が僕の周りにはいっぱいいるんです。そういう人に、どうやって伝えたらいいのか、そこを教えてほしいし、考えてほしいんです。」

さかのぼること4年前、浪人中で、まだ政治というのはテレビと新聞の向こう側の世界だと思っていた頃。 もちろん、保坂のぶとさんとも出会う前。

僕は、いきなり国会の院内集会に参加した。社民党の。 別に親族の誰かが社民党の関係者だったとか、前からバリバリ政治活動をしていたとか、そういうことは一切なかった。ただ、なんとなく気になっていた社民党の公式サイトを見ていたら「一般人も参加できそうな国会のイベント!」というのがあったので、暇だしいいや、行っちゃえ! と、参加してしまったのである。
 
まあ、確かに昔から突飛なことをすることが得意だった。小学生のときは、子ども会の行事を突然抜け出すなんてこともあったし 中学のときは、あこがれのバスケ部の先輩に、 面識もないのに突然話しかけて「バスケ教えてください!」って言ってみたり 高校のときも、先輩に向かって「規則は規則ですからまもってください」と、面と向かって言ってみたり 周囲をギョッとさせるというか、空気が読めないというか、 ともかくそんな子だった。

と、まあ話はそれたが、その「いつもの勢いで」参加した院内集会で 「いつもの勢い」で質疑応答の際に言ってしまったのが冒頭の台詞である。

ちなみにそこには社民党の衆参議員の半数がいた(と、思う)。もちろん当時現役衆議院議員だった土井たか子さんがいた。 …つくづく若さっていうのは恐ろしいもんである(今も若いけど☆)

でも、やっぱり僕にはずっと疑問だったのだ。

「憲法を護ろう」 そういう人はいっぱいいるけど、「何で護らなきゃいけないのか?」っていうことに、納得のいく、分かりやすい説明をしてくれる人はいなかった。テレビの中にも、新聞の中にも。

なんだかみんな「そんなの当たり前じゃん。」みたいな感じで話が進んでいたのである。院内集会でも「護るのが当たり前」っていう大前提の元に、話が進んでいたように思う。

でも、世の中の大多数の人って、そんなことわかってないんじゃないのか?
護りたい人と、変えたい人の間には、マリアナ海溝のような深い溝があるけど大多数の「なんで護らなきゃいけないの? 変えなきゃいけないの? っていうかそれ意味あるの? なんか得するの?」 って思っている人の間にも、お互いが見えるけど隔絶されている、ガラスの板みたいな物があるんじゃないだろうか?

そう思って質問したのだけれど、あんまりその時の集会では納得いくような回答がなかった、ように思う。

そこで、僕は、いろいろやってみた。 ほら、そこはなんでも「やっちゃえ、やっちゃえ!」っていう性格だから。

(何しろ、人生のバイブルはアニメ「スレイヤーズ」と氷室冴子の「なんて素敵にジャパネスク」。 人生のお手本はリナ=インバースと、瑠璃姫。 とにかくなんでもやってみろ! が信条なのである。)

そこで、マガジン9条というところに投稿してみた。それが以下のものである。

マガジン9条『みんなのこえ』
http://www.magazine9.jp/minna/maru_004.html
以下上記リンクより引用

佐藤太郎さん(19歳・男性)

現実的に考えて、軍備や武力の行使にはとてもお金がかかると思います。今のアメリカを見れば明白です。

今、年金やそれに伴う消費税に関する問題でただでさえ財源がないと大騒ぎして、国民に負担を迫られているのに、憲法を改正して自衛軍を作ったり、集団的自衛権により他国へ本格的派遣を認めるようになったら……それに相応しい装備をという声が生まれ、防衛庁も省に格上げされたりして、より予算がかかることになるでしょう。

その予算はどこから持って来るのでしょうか? 負担増? あるいは福祉や社会保障関係の財政削減? まさか政府や官僚の無駄遣いをやめたりはしないでしょう。

モラル抜きに考えても、損をするはずなのです。そしてその事は、国民一人当たりどのくらい損するか具体的に示し、それがわかればわかるほど、共感されない
はずです。年金や消費税であれだけ大騒ぎするのですから。

今、改憲派は恐怖をあおり、またそういう状況をつくりだし(?)、あの手、この手、様々な方法で改憲の宣伝広報をしています。 護憲派もこのサイトの漫画のように、具体的に、新たな義務や軍備について、改正されたら実際に一人一人がのように困る事になるのか、具体的に提示し広報宣伝すべきだと思います(9条ならこのように軍備費負担ですが)。

社民党や共産党などの護憲政党は、正しさやモラルを全面にだしていますが、それでは既に現実が証明しているように、共感してくれる人が限られています。 そうではなく、わかりやすく、しかも改憲は負担になってしまうということを全面に押し出すべきです。

分かりやすい事は小泉内閣をみてわかるように、あまりよい事ではありませんが、分かりやすさの先にあるものが、負担が少なく、正しい事ならそれも良いのではないでしょうか?

引用終了

いやあ、なんていうか、今考えるとなんて恐ろしいことをしたんだろうと思う。 そして、その勢いで、マガジン9条の企画に便乗し、周囲に調査をしてみた。

マガジン9条「みんなのレポート」佐藤太郎くん(20歳)のレポート
http://www.magazine9.jp/citizen/stude/002/

そしてさらに調子に乗った結果、保坂のぶと事務所にたどり着き、今回のような集会を企画するのだから、人生ってわからないものである(笑)

でも、この時の問題意識は、変わった部分もあるし、変わっていない部分もある。 社民党の皆さんと関わる中で、「これは」と思ったものを紹介すると。

福島みずほさんが、「憲法は誰のもの」という本で、憲法が変わった後の世の中を物語風の書いている部分があるのだが、そこには、こういう一節がある。

「『憲法が変わったって、何も変わっていない。憲法九条が変わったら、日本は、戦争をする国になるって言っている人がいたけれど、そんなことないじゃない。別になにも変わっていない。』そう思うA子さんだった」

けれどいつの間にやら少しずつなんだかよくわからないうちに世の中が変わって行く中で最後に 「一体どこでこんな社会になっちゃったんだろう。 どうしたら変えることが、できるのだろう。 そう、深刻に思うA子さんである。」

となり、この『序』は終わる。

なんだかよくわからないうちにいろいろ変わってしまうらしい、ということがこの本からは伝わってきたし、わかりやすいとも思った。そして、保坂のぶとさんや、福島みずほさんの事務所のボランティアをする中で部分的には、なんだかいろいろ知らないうちに、大変なことが起こるらしい。ということはわかったのだが。

でも、「憲法」ときくと、とってもイデオロギッシュで、「ザ・左翼」という感じがしており、ボランティア仲間の中でも、「憲法」の話題は不評である。 社民党の関係のボランティアでも、20代の中ではとっても不評なのだ。

やっぱりどこで役に立っているのかちっともわからないし、なんだか毎回同じ語られ方な気もするし。護るまもらない以前に、なんだか透明人間のような感じがして、リアリティがないのである。 と、そんなわけで、今回集会を企画してみた。

4年前の質問のお返事を聞く意味も兼ねて、なんと土井たか子さん本人をお呼びしてだ。 まず第一部を「若者にとって憲法はリアルか?」と題し、20代の僕らの視点で考える憲法を、同じ20代の池田一慶さん(ガテン系連帯元共同代表)、保坂のぶとさんと共に討論する。

特に池田さんは。派遣の現場の最前線で闘ってきた人である。25条が生存権、と最近聞くけど、本当にそれは「リアル」なのか。まさにそれが問われると思う


そして第二部を、土井たか子さん、上原ひろ子さんをお呼びして対談を行ってもらう。 上原さんは、国立市長時代、憲法が書かれた本を議場に持ち込んで、答弁をし、憲法に沿って市政を運営していたという。そんな現実と憲法を結びつけていた上原さんと、 憲法の番人、護憲そのもののようなイメージの土井さんに、改めて「憲法」について語ってもらう。

僕らからも、第一部をふまえて、いくつか質問できればと思う。

そんな

Youth talk  -201X年 憲法改正国民投票が…? その時あなたは -

5月29日(金)19:00~ Start

場所は、
パルテノン多摩第1会議室(多摩センター駅:京王・小田急・多摩モノレール徒
歩7分。)
参加費:無料(カンパ大歓迎)

この僕、佐藤太郎(早稲田大学4年・元気印の会)と、
福島事務所のボランティアの後輩でもある、熊山有喜(早稲田大学2年)がコー
ディネーターを勤める。

お問い合わせは03-5347-9704(保坂のぶと事務所内 保坂展人と元気印の会)
まで。

20代から見た視点も取り入れた、ひと味違う「憲法」を考える集会にしたいと
思っている。僕らの異世代コミュニケーションに、ぜひご期待ください!




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