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戸倉ダムの関連事業として建設された尾瀬大橋。ダムは消えたが豪華橋は残る。


公共事業チェックの仕事が新たな段階に入りつつある。『週刊朝日』での連続シリーズの反響もあって、メディア関係者からの問い合わせや取材要請も多く、北海道から九州まで、あちこちから調査依頼が続いている。ただし、ダムが計画されるところは、山深い渓流が多く交通機関を乗り継いで行かなければならないので、時間にゆとりをもったスケジュールを立てなければならない。予定が立て込んでくると、交通アクセスの手配をよくよく考えておかなければならない。




片品村にはこんな橋も。道路の両端をタスキのようにつまんだ珍しいデザインだ。そして、橋と言えば「生活再建事業」で建設された「ふりむき橋」。土木事業でしか予算が出ないことに構造的な欠陥がある。片品村としては、戸倉ダム撤退後の生活再建事業の予算は「土木事業」の形をとってしか要求出来ないというジレンマがあった。そのひとつ親水公園にかかる吊り橋がふりむき橋だ。




これが昨年完成した片品村の「尾瀬ぷらり館」。温泉かけながしの小さな風呂付きの箱ものだが、ダム関係の展示はパンフレットが、3~4冊机の上に置いてあるだけだ。展示物の大半は、東京電力自然学校 尾瀬・戸倉教室が占めている。リンクをクリックしてみると、これ東京電力が建てたみたいな雰囲気だが、国と東京都や埼玉県が一種の「ダム撤去迷惑料」として拠出した税金でつくられたものだ。こうした箱ものは生活再建にはあまり役立たないと思うが、野球場だけは立派に役に立っている。




かつてのスキー場のゲレンデを削って、山の中に忽然と姿を表すこの野球場は広島市民球場と同規模でヤンキースタジアムの様式でつくられた。本格的なこの施設が出来たおかげで、高校・大学などの野球部の強化合宿に戸倉集落の民宿が夏に賑わうことになる。冬のスキー客に加えて、夏の運動部合宿が来てくれれば確かに地域振興に役だつ。




上がテニスコート。やはり合宿などの申し込みが増えたという。





ここがダムサイト予定。埼玉県、東京都の「水需要がない」という判断で、自然の渓流が保存された。土地の9割は東京電力が持っている。かつての水源地確保のために、尾瀬に続く広大な土地を持っているということだ。










(この続きはhttp://www.youtube.com/user/hosakanobuto#g/aをご覧ください)









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