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八ッ場ダムについては「美しい誤解」がある。政権交代の目玉として、「事業凍結」が決まったという誤解だ。現地に行ってみれば、工事車両が駆け回り不要なはずの巨大橋脚の建設もガンガン進んでいる。「水没予定地」の住民たちが、山を削り谷を埋めてつくられた代替地に次々と移住していると聞く。私は、『週刊朝日』の誌面で3回にわたって「八ッ場ダム、隠された真実」を解きあかしてきた。治水・利水の需要もなく、中和事業の結果出来た「品木ダム」には膨大な量のヒ素が溜まり、汚染された堆積物が山に捨てられて「野積み状態」となっている事実も提示してきた。しかし、おかまいなしに工事が進んでいる状態を見て、「政権交代の質」が問われていると感じる。
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