それでは紙面の内容がそのまま会社を表す(とも限らない)新聞業界はどうだろうか。
・朝日新聞社
自らを“朝日人”と称するご存じ天下の“良識派”新聞社。霞ヶ関の官僚が「日本のマスコミは朝日とその他」とするごとく、今でも絶大な社会的影響力を持つ。記者には最高の会社。「どこに行っても『取材してやっている』という態度は尊大」「本当にペンで社会改革をしようとしている奴がいるから驚く」「記者クラブでも他社の記者は麻雀にすら入れようとしない」「金持ちが庶民の代弁者になれるか」などなど。でも、給与他の待遇面になると「羨ましいですよね」とみんななる。年俸2000万超級のジジイがゴロゴロ。
・読売新聞社
1000万部突破という世界一の発行部数を背景に憲法改正試案までブチあげた、超ワンマン社長ナベツネの会社。組合でも政治的な発言は絶対タブー。ちょっとのポカでも左遷あり。業界では「人を人とも思わない読売経営」と囁かれ……。権力と仲良くなってネタをもらう方針で徹底。評判最悪。「部数が世界一でも読んでない購読者数も世界一」「とにかくアソコには言論の自由がないじゃないですか」記者については「悪い人は少ないが上司の顔色ばかり窺ってる」「朝日を落ちて入った場合が多いせいか、会社の愚痴は言うけど実際はニヒっちゃってる」部数は多いが節約は厳しい。ボールペンは最後まで使い切らないと新品をもらえない。
・毎日新聞社
部数は地方紙状態でも、気持ちはあくまでも三大紙の新聞社。記事の社内検閲は少なく、採用も学歴不問。風通しはいいが、いかんせん商売が…。「みんないつ潰れるか予想しあってますよ」「紙面はスクープが多いし、愛読してる同業者も多いんですけどね」ホームページは更新も速く、中身もイケてると評判。でも、儲けにはならないのが悩み。
・産経新聞社
職場で卓球をする奴、酔ってゴミ箱に放尿する奴もOKという社風の寛容度で群を抜く。一般的には右翼チックな印象で記事の制限も実際あるが、社員個人の思想ノリのゆるい会社。でも、社員の不満は膨大で、最大原因は安月給である。若いうちの退職金は勤続年数×1万円が基本。右翼には評判が良くて、よく宣伝カーが大手町の本社前で「産経新聞ばんざ~い」をしてくれる。
……ああやっぱりなあ。『インテリが作ってヤクザが売る』新聞の、インテリサイドにもダークな部分は数多いんだ。記者クラブなんてものに安住してるからだ。他の業界にしてもあんまりな実態が満載なのだが、続きは次号。
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