事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2013年9月号~ユーモアと汚染水の国境

2013-09-30 | ニュース

Ca_2 2013年8月号~「Facebook」はこちら

「ここ(フランス)では、悲劇に対してはユーモアを持って立ち向かうものだが、どうやら日本ではそうではないようだ」

フランスの週刊紙「カナール・アンシェネ」編集長が、風刺画が日本を侮辱していると日本政府がコメントしたことに対して。問題の漫画は、プールの前で防護服を着用し放射線測定器を手にした2人が、「ウォータースポーツ会場は福島に建設済みだ」と話しているもの。ことの是非を言う前に、日本政府の対応はやはり子どもっぽい。正しいやり方は、「出来が悪い」と指摘すること。

「こんな切ないこと、子供にいわせるんじゃねぇ。」

室井佑月の中学生の息子はこう語った。
「俺が大人になるころ海水浴は、贅沢な一部の人の遊びになっているかも。……あ、今もそうか。××くん(福島に住む、息子の幼稚園時代の友達)、今年、海に行ったかな」
切ない。汚染水問題があからさまになる直前、原発からいちばん近い海水浴場で遊ぶ親子たちのことが「心温まるいい話」的にニュースで採りあげられていた。遠く山形の日本海側に住むわたしですら、これはちょっとやばいんじゃない?と感じたぐらいなのだ。毎日700トンの汚染水が発生している状況で、コントロールできているとセールストークできる首相の根性はたいしたものだ。

「小津さんの遺体はどこ?」

篠田正浩が映画評論家の西村雄一郎に語った、小津安二郎が亡くなった当日のできごと。東京医科歯科大にかけつけた杉村春子は篠田にこうたずねた。そのとき、地下からガーッという音が聞こえ「あれが小津さんを解剖している音です」と篠田が言うと、杉村はその場で「うわあっ」と泣き伏したとか。原節子の号泣は有名だが、彼女もまた“小津の女優”だったのだ。

2013年10月号「リベラルな夫婦」につづく

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