第14回「徳政令の行方」はこちら。
前回の視聴率は12.9%と下降。このままフェイドアウトしていくのか……と思ったら今日は面白いです!
ヒロインが単なる被害者ではなく、そう見せておいて逆に策を弄するという展開はいい。義元亡き後、今川家をとりしきる寿桂尼(浅丘ルリ子)に、同じ女だからという理屈だけをプッシュして窮地を脱するわけではなくて、ちょいと腹黒いところも直虎はちゃんと見せる。まあ、これ以上ないタイミングで瀬戸村の書状が届くあたりはご愛敬だけど。
政次(高橋一生)が、直虎のことを案じているのがあからさまになった回。もうちょっと引っぱってもよかったのに。まあ、彼の気持ちが直虎にはまったく通じないし、通じないことが彼の望みだと南渓和尚(小林薫)に解説させるあたりはラブコメ大河として周到。直親(三浦春馬)か竜宮小僧(あのこまっしゃくれたガキ)の視座かと思えるショットが挿入されるのもわかりやすい。
いつのまにか直虎には絶対の家臣が生じていて、これはもう確実に森下佳子さんは「西遊記」(日テレ)を意識している。日曜8時といえば、まあ大河の裏番組だけど西遊記ですよね。わたしは直虎を早丸で見てるけど。
かつて夏目雅子が演じた三蔵法師が、やはり絶世の美女の柴咲コウで、猿(つえーぞ矢本悠馬)、豚(田中美央)、河童(ムロツヨシ……髪型もぴったり)が守る。
そういえば直虎がお坊さんなのもシンクロしてる。白馬役でおひょいさん(藤村俊二)が出てくれれば完璧だったのにね。今からでも遅くはない。堺正章か西田敏行をなんとかして出してくれないですか。
来週のタイトルは「綿毛の案」。井伊谷がグリーンゲイブルズと化すようだ。今週こそ視聴率は13%台復帰と読みました。ところで、徳川家康はいまどうしてる?
第16回につづく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます