前作「13・67」にはマジでおそれいった。これだけ面白いミステリにはめったに出会えない。そんな陳浩基の新刊は短篇集。おまけに早川のポケミスで登場。しかも期待に違わぬ出来。読者を徹底して翻弄してやろうという気概がうれしい。翻弄されまくりのわたしが言うのですからまちがいはございません(笑)。
ほとんど出席者のいない文学の授業において、ある人物を特定する推理合戦「見えないX」をはじめとして、誤解をおそれずに言えば稚気にあふれた祝祭がここにはつまっています。華文ミステリおそるべし。
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