事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「エアポート’75」 Airport 1975 (ユニバーサル)

2018-05-13 | 洋画

大空港」のヒットに気をよくしたユニバーサルが二匹目のドジョウを……って感じだったのかはよくわからない。続篇をつくるにはあまりにも時間が経ちすぎているし。でも構えは完全に二番煎じ。原作はアーサー・ヘイリーだけれどもinspired(インスパイアされた)あつかいなのでほぼオリジナル。

わたしは中学生のときにこの映画をグリーンハウスという酒田の著名な映画館で観たんだけど、ほぼ同時期に「大地震」という、同じようなキャストで撮られたパニック映画が、センサラウンドという音響効果とともに大騒ぎになっていたので、こみで語られていたのをおぼえてる。センサラウンド……なつかしいなあ。グリーンハウスでは前の二列ぐらいの座席をとっぱらって設置してました。要するに重低音をどかどかかましてたわけよね。

さて「エアポート‘75」はある程度はヒットしたみたい。この作品の原題は

Airport 1975

普通、日本では大げさにやるのが通例だから当然この場合

大空港1975

になるはずでしょう?でも当時の配給会社CIC(ユニバーサルとパラマウントを扱っていたので当時の洋画界最強)はそうしなかった。

エアポート’75

うん。かっこいい。

ヒットの多くの部分をこのタイトルが担っていたんだと思います。チャールトン・ヘストンとジョージ・ケネディが出てきたらたいがいの危機は解決できると観客は思うはず。

「エクソシスト」で話題のリンダ・ブレアや歌姫ヘレン・レディ、そして往年の名女優グロリア・スワンソンまでひっぱる、なんか東宝のお正月映画みたいなお祭り映画。

ただひとつ新しいとすれば、主役にいわゆるお姫様女優ではなくてカレン・ブラックを選んだこと。保守的な観客を相手にしていた大空港シリーズも、アメリカン・ニューシネマを無視できなかったってことでしょ。わたしも彼女が出ていなかったらDVD借りてません(笑)。

……いきおいで「エアポート’77」も借りたんですけど、こちらはちょっといくらなんでもな出来でした。

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