原作:井伏鱒二
監督:渋谷実
出演:柳永二郎 (三雲八春)
* 佐田啓二 (湯川春三)
* 鶴田浩二 (加吉)
* 淡島千景 (お町)
* 中村伸郎 (竹さん)
* 十朱久雄 (松木ポリス)
* 長岡輝子 (お京)
* 三國連太郎 (勇作)
* 岸惠子 (瀧さん)
* 多々良純 (兵隊服の男)
甥に院長の座をゆずり、休診にしておだやかな一日になるはずだったその日、三雲医院の八春先生はてんてこまいの一日を過ごすことになってしまう……
ユーモアあふれる語り口にごまかされそうですが、この映画の背景にあるのははっきりと戦争のつめあとです。戦闘のフラッシュバックに悩む帰還兵も登場しますし、三雲先生自身が一人息子を戦争で亡くしています。
しかしそれでもなお、明るく生きていけばいつかこの国にもいいことがあるという希望に満ちあふれていた時代。ちょっと、複雑ですね。でも、ニッポンは貧しかったけれど、向日性にあふれていたということを実感できますし、その明るさがあったからこそ現代があるのだと納得できるあたたかい作品。
三國連太郎と鶴田浩二の若いふたりが、いかにも味があってけっこう。岸恵子と佐田啓二という「君の名は」コンビも、いかにも映画黄金時代の余裕を。
港座オフィシャルブログはこちら↓
</object>
YouTube: 本日休診(1952)柳永二郎 鶴田浩二 淡鳥千景 佐田啓二
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます