事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「居眠り磐音」(2019 松竹=日テレ)

2019-06-21 | 邦画

「見たのか『居眠り磐音』」

「いや、まだだけど」

同僚は邦画ファン。この映画もさっそく観ている。

「娘も観たんだけどさ」

「うわ。どこまで仲いいんだ」

「違うよ。別々に観たんだよ。んでな、“あれ”に気づいたかって話をしたの」

「“あれ”?」

「うん、予想どおり気づいてなかったんだ……そうか観てないからわかんないわけだ。早く観ろよ」

そんなことを言われたら観るしかない。で、“あれ”が気になって気になって(笑)。

超がつくほどのベストセラーの映画化。成功したらドル箱シリーズになるはずだ。鶴岡まちなかキネマにはけっこうお客さんが入っているけれど、ここは時代劇が強い土地柄だからなあ。全国的には微妙な興行成績になっている。

ある事情で婚約者(芳根京子)の兄(柄本佑)を斬り、藩を離れた磐音(松坂桃李)は、江戸に出て長屋の差配(中村梅雀)がもってきた仕事で糊口をしのいでいる。差配の娘、おこん(木村文乃)は、両替商今津屋(谷原章介)の奥女中をしているが、その今津屋から磐音は用心棒の依頼を受ける……

江戸に出てからの知謀を尽くしたやりとりはなかなか見せる。でも関前藩時代はちょっとつらい。役者の演技がまだ時代劇のそれになっていない感じ。松坂桃李の居眠りぶりは好感がもてるけれど、しかしこのストーリー展開だとこいつは一生童貞を貫かなければならないんじゃないの。あ、そう来るのか。

「“あれ”って結局なんなんだよ」

「ほら、瓦版が出てきたろ?あれの花魁の名前に注目しなきゃ」

「そんなの気づくわけないだろ。おれはてっきりラストの南天の花が象徴する……」

「深読みのしすぎだっ!」

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