「路上のルール」はこちら。
午後11時は“スナックタイム”とやらで代行車が混み混み。でもようやく一台つかまったので友人といっしょに帰る。
総合文化センター(わたくしどもの業界では文セ~ぶんせ~と呼んでおります)のうしろを通り抜け、昔から飲み屋が並んでいる坂にさしかかったときだった。
「ななななんだあれ!?」
と友人が驚く。道の中央に、黒い物体が。
代行車のドライバーは「あー、こりゃあ」と緊急停止。
年配の男性が突っ伏しているのでした。
「酔っぱらいだな。危ないなあ」
声をかけてもほとんど反応しない。
「でも血が出てるよ」
あ、ホントだ。久しぶりにこんな量の鮮血を見た。額が切れているのである。顔からはホントによく血が出るのね。
ドライバーが救急車を呼ぶ。
「5分ぐらいかかるのかな」
2分で到着。さすが。比較するのも失礼だけど代行とはえらい違い。
救急隊員は慣れたもので、ストレッチャーを横に持ってくる。
路上をチェックし、ブレーキ痕がないことを確認。つまりクルマに轢かれたのではないようだ。しかし酔っぱらいのこの一言で事態はこんがらがる。
「ひとりで飲んでたの?」
「…………ふたり」
でええ。事件性まで疑われることに。
すぐにパトカーも到着。
やけに張り切ってクルマの誘導までやっていた友人と
「ヘタしたら轢かれるとこだもんな」
「うん。おれたちが加害者になってもおかしくないし。いいことしたな。さあ帰ろう」
でもこんなとき代行車のドライバーは発見者として聴取されるのだそうで、次のドライバーが来るまで待たなければならないのでした。スナックタイムなのに。ううう寒いよー。
「こんなこと、よくあるんですか?」
「オレは代行やるようになって4年だけど、3回目っすかねー」
ほんとに、迷惑きわまりないのでした。でもおじいちゃん、さぞやいろんな人に説教かまされるんだろうなあ。
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