事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

路上のルール 第2条 ~ RS

2007-09-22 | まち歩き

Rs

第1条~ケンメリはこちら

 渋滞する二つの道が合流する場合、都会では一台ずつ“迎え入れてやる”のが通例になっているのだそうだ。ほんとかなあ。都会人はそんなに冷静なの?

 わたしだって大局に立てばその方が全体としての渋滞緩和につながることは理解できる。でも、10分近く待ってやっと手にした出羽大橋へのチケットを、わざわざ横から軽快に(そう見えるのです)やってきた堤防組にゆずってやるようなマネはわたしにはできなかった。そーだよ気持ちの小さい野郎だよオレはよ。

 でも、時間の余裕があったある日、わたしは冒険して宿敵堤防組の経路を通ってみた。何より意外だったのは、その方が2㌔も距離が長くなるということ。しかしほとんど渋滞が存在しないため、燃費はのびるし気持ちがいい。で、問題のT字路に進入すると……やっぱり入れてくれるんですな。特にヤンキー系のクルマなんか。で、たまに入れてくれないヤツがいたりなんかすると「なんて心の狭い野郎なんだっ!」と(笑)。

 結局、わたしが今通っている道は

布目→土崎→こあら→松原→鳥海自動車学園前→堤防→宮野浦

という、4月当初には思いもよらなかった経路になっている。で、所要時間25分。5分の短縮のために、オレは何をやってるんだか。

 通勤路については、今までと大幅に変わったことがもうひとつある。ヤンキーぞろいの女子高生たちが“スカートの中なんか見えてもかまわないわよーん”状態にあることだ。どうやら宮野浦方面から出羽大橋に入る保護者たちもそう思っているようで

Photo_3 「あたしもねー、あれはどうかと思うのよ」

「だろう?」

「でもね、あれって見えてもかまわない下着をつけてるのよ」

それがわかっていながらも、つい動揺しちゃうのが情けないんじゃないか(T_T)

今日のクルマはわたしが乗った二台目のスカイライン。
4バルブDOHCがうなるうなるRS。いいクルマだったなあ。
でも次のクルマを買うとき、ディーラーは

「え?RS?それなら引き取れるかもしれないなあ……鉄仮面?」

「いえ、初代で……」

「あ、そりゃ残念」そうですか。

第3条~ゴルフにつづく。

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路上のルール 第1条~ケンメリ

2007-09-22 | まち歩き

Image083500※ 最初にことわっておきます。この「路上のルール」、酒田近辺の地理に明るくないとまったく意味不明かと。まあ、小さな田舎町ならどこにでもある話だと寛容に受けとめていただきたい。

宮野浦に転勤して2ヶ月半。通勤経路は自分でも驚くほど変更。校長に出す届は前任校からまっすぐに最上川を突っ切る経路で出しているし、事実そのパターンがもっとも「経済的かつ合理的」(山形県の通勤手当認定の指針)なのだろうが、有名な出羽大橋前のラッシュのため、とにかく時間がかかりすぎるのが難点だった。Kenmeri

エプソンが始業時刻を変えればこんな渋滞なくなるのになあ」
罰当たりなことを言っていると、事情に明るい人は

「え?確かもう変えてるはずよ。これでもだいぶ良くなった方なんだから。」

そうだったのか。9.8㌔の距離で30分間の通勤時間なら文句はいえないところなのかも。橋の手前の交差点の形状が単純だった当時は、今よりももっともっと時間がかかったということだし。

 しかし、信号5回待ちは田舎ではやはり気分が悪い。田舎道をぶっ飛ばして燃費をかせいだものの、渋滞の最中にどんどん燃費の値が下がっていくのを見ているのは(ほれ、ゴルフにはよけいな装備がついているのだ)神経に障る。貧乏性。

 おまけに頭にくるのは、こんなに苦労して出羽大橋までたどりついたのに、横っちょから堤防を通ってきたクルマが平気で割り込んでくることだ。直進組にもの申す!なんでそんなに人がいいんだ!何で道をゆずってやったりするんだよー(伏線)。

【第2条~RSにつづく】

Kenmary このシリーズの画像はもちろんクルマでいきます。
名車、しかしわたしにとってだけの、かもしれないけれど(笑)。
第一弾はわたしが最初に乗ったクルマ。兄貴のお下がりのスカイライン。ケンメリはかっこよかったなあ。後方視界は最悪だけど。

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明細書を見ろ! 07年9月号 「少しは旅費のことも考えてみる」

2007-09-22 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Photo_1 さて、それでは恒例の給料日ごとにやってくる事務だよりを。
今回は来年の4月に改定になる旅費特集。思いのほか長くなってしまったので来月もやることに。

 今号では給料ではなく旅費のことを特集します。なぜなら、ほぼ10年ぶりとなる大改定がまもなくやってくるからです。

 いきなり昔話になりますが、それでは前回の大改定以前(平成9年度まで)の旅費がどうなっていたかというと、

・交通費はすべてJRや庄内交通などのバスを使った料金。
・片道8㎞以上(だったかなあ)あると『日当』がつき、これが管理職950円、一般職800円。『半日当』と言います。
・半日当があれば『全日当』もあるわけで、宿泊をともなったり遠距離だったりすると半日当の倍、管理職1900円、一般職1600円が一日あたり支払われました。
・8㎞なくても、その出張の所要時間によっては『1/3日当』というのが支払われました。冗談のようですがほんとうです。これが、管理職633円、一般職533円。

……さあ、以上の約束を酒田市宮野浦から酒田市酒田への出張に当てはめてみましょう。

9月21日、校長の旅行命令(お役所ことばでは、出張のことを旅行と言ったりします。なんだか楽しそうです)を受けたあなたは、午前9時に酒田市総合文化センターに自家用車を使って出張にでます。お昼をはさんで学校にもどったあなたに支払われる旅費は、バス代片道200円(御成町~宮野浦)×2+1/3日当533円=933円!
 現在の185円とのあまりの差にクラッときます。

 が。

 当時のウチの学校の職員がそんなにもらっていたかというと、そんなことは全然ありませんでした(と思う)。なぜなら、そんなペースで支給していたら配当された旅費が足りなくなってパンクしてしまうからです。

 わたしはそのころ中学校に勤務していましたが、中学校は特にその傾向が強く、いわゆる『正当旅費』を支給していたら夏休みあたりで旅費が底をついてしまいます。

 そのためにどんな手が使われたかというと、われわれ事務職員の業界では有名な『棄権承認』という裏技。これが意味するところは、【本来933円の旅費がかかったんですけど、学校の旅費配当も苦しいようですから酒田に出張しても200円しかいりません】として、支給額をむりくりに抑えこんで、職員からハンコを請求書に強引に押してもらっていたわけ。

 いやはやまことに申し訳なかった……というだけの話では実はありません。さっきの出張では、自家用車を使っているのにバス料金で精算するなど、どうも不自然なことばかり。

 どうしてこんなことになったかというと、当時は“自家用車を使って出張するなんて想定していなかった”から。まだ職員で自家用車を持っている人が圧倒的に少数で、出張には交通機関を使うのが当然だとされていた時代の規程がそのまんまだったのです(旅費規程を事実上さだめる知事部局には公用車があったことも影響したかも)。

Photo_2 それに、自家用車出張を行うためには服務を監督する市町村の教育委員会が許可しなければなりませんが、そのころの酒田市教育委員会は、というか県下のほとんどの教育委員会が自家用車出張を許可していませんでした。だから否応なしにバスや列車を使ったことにしたわけ。

 でも実際にはみんな自家用車を使っている。そのためにバス代精算の高額な旅費をもらえなくてもみんな苦笑いですませていた側面はあったでしょう(今でも事務職員を憎んでいる人がいるかもしれない)。

 さて、いくらなんでもこれらの不自然さを放っておくわけにもいかず、庄内では朝日村あたりから自家用車出張が認められ始め、酒田市を含む全市町村がそれにならいました。と同時に、片道8㎞なんて距離で日当が出るというのはいかがなものか、という批判が県議会をゆさぶり……あー終わらなかった。来月号につづきます。画像は○田さん絶讃「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」ご存じロケ地は鶴岡。地獄のような撮影だったらしい。

8月号はこちら。 10月号はこちら。

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