「運命じゃない人」「アフタースクール」で観客を完全に騙しきった内田けんじの新作。で、主演が堺雅人、香川照之、広末涼子。期待するなという方が無理。さっそくフォーラム東根で拝見。
この人の映画の場合、ストーリーを書けないので紹介がむずかしい。なにをやってもダメな男(堺)、伝説の○○屋コンドウ(香川)、相手もいないのに無理やりに結婚に突き進む女(広末)の関係がこんがらがって……
あれ?伏線はりまくりで、時制を前後させまくった演出はどこへ。意外にストレートなコメディ……かと思ったらやっぱりかましてくれました。○○屋の部分がだいじね。
ただし、客を喜ばせるその方法が、騙しよりもハートウォーミングなラブストーリーの方に重心はうつっているので注意。その分、作りこみがすごい。三人の性格をその筆跡に代表させたり、ラストに至ってやたらに高級車を登場させた意味がわかったり。
ネタバレになるのですみませんだけど、あるところにパウル・クレーが登場したりね。あの“方法”は、ある種の人々の夢の具現化だ。
気持ちよく見終わってからしかし気づく。もう少し深いひっかけはなかったかと。
実はこの作品にはもうひとり重要な人物が登場する。冒頭に“殺される”人物の愛人。森口瑤子が演じるこの疲れた中年女性の本音がどこにあったのか。魅力的な彼女の「一撃」でこの映画は終わるので、たいそう考えこまされた。これから見る人は、ぜひともご意見をお聞かせください。にしても、こんないい女と別れるかねトヨエツ。まことに、大きなお世話ですが。
いっぱいのID見て、目の玉ひん剥くところは、自分か、桜井君かでしたが、うまかったなあ。
ジャニーズあたりの俳優さんを使うのも手でしょうが、やっぱ役者の違いが格の違いかなあ~でした。
しっかし、暑かったですね。
酒田は夜も気温が下がらないからきつかったでしょう。
やっと秋めいてきましたが、ほんとにつらい夏でした。
この作品がボーン・アイデンティティなのは気づかなかった
けど、ツイストとしての「トータル・リコール」もよろしく。
メソッドがメソッド演技のことなのにはびっくり。
そういえば香川と堺の“うまい”演技はそれっぽいかも(笑)
にしてもやっぱり森口瑤子ですよっ。内田もきっと
好みだったんですよっ(^o^)