事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「TRICK劇場版 ラストステージ」(2014 東宝=テレビ朝日)

2020-05-15 | 邦画

え、トリックってまだあったの?(笑)

今年になってからもスピンオフの「警部補 矢部謙三」を延々と見ていたし、どんだけ映像化されてるんだろう。と言いつつ、これが本当に最後なんだそうです。2000年にテレビドラマ第一回がオンエアされ、ほぼ14年間に渡ったトリックワールドの終焉。っていうかわたしは最終作を2020年に見ているのだから20年間に渡ってつきあってきたわけだ。

とにかくわたしはこのシリーズが大好き。よく考えればいつも陰惨な事件を

・貧乳マジシャン(仲間由紀恵)

・巨根科学者(阿部寛)

・ヅラ刑事(生瀬勝久)

・シャーマン書道の先生(野際陽子)

という、午後11時台のドラマにしては異様に豪華なキャスト(そして結果的に完璧なアンサンブルだった)が右往左往し、ついでに犯人まで右往左往した結果、マジシャンが

「まるっとお見通しだっ!」

とけりをつける。このフォーマットは最強だ。

感触として、かつて久世光彦がクリエイトした「ムー」「ムー一族」(TBS)が近いかも。なぜかと言えば、主役ふたり、特に仲間由紀恵の表情が、ドラマの流れと完全に乖離しているあたり、メタドラマって感じが共通。

この映画でも、殺人がまもなく起こるというのに、仲間由紀恵は南の島を勝手に徘徊し、近所の子どもと無邪気に遊んでいたりする。

「キャハハハハ」

狂気をはらんだようなこの笑いこそトリックの最大の魅力だ。

にしてもつくづく思う。阿部寛はつかこうへいに鍛え上げられたからこんな役も軽々とクリアしている。でもこの狂気の役に仲間由紀恵をキャスティングしたセンスは凄い!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うまい店ピンポイント 春休... | トップ | うまい店ピンポイント 春休... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

邦画」カテゴリの最新記事