その14「交通警察」はこちら。
それでは交通取締りの具体的方法を見ていこう。いわゆるネズミ取りの主なやり方は以下の三つ。
1.オービス
2.道路脇の典型的なネズミ取り
3.追尾式速度取締り
オービスについては前にも特集したので省くとして、道路脇でやるおなじみのネズミ取りを紹介しよう。速度測定器には、パラボラアンテナのようなレーダー式や、二カ所に光を発する機器を設置してその二点の通過時間で測定する光電式がある。
どちらの場合もあるポイントに【現認係】とよばれる係員を配置しスピードオーバーを確認し、数百メートル先の地点で待ち受ける【停止係】に車種、色の特徴を伝えて停止させる。わたしはこれで二回やられました。
追尾式の方はどうだろう。警察の規程では、パトカーも白バイも赤灯を回して一般道では100メートル、高速では300メートル走行してから検挙することになっている。とにかく追尾されているのに気づいたらすぐにスピードダウンしろ、というのが鉄則。こちらは3回ほどやられておりますわたし(T_T)。違反キップを切られても平気でばっくれる人もいるらしいが、くりかえすと逮捕されることに……え?1回ならいいのかよ。
さて、追尾するパトカーは思いきりチューンナップされているし、白バイ(正式には「交通取締用自動二輪車」)も大排気量で吹っ飛ばしている。飛ばし屋にはあこがれの職業……のはずだけどこれがなかなか。白バイ隊に入るには署長に推薦状を書いてもらわなければならず、ハードな二週間の泊まり込み訓練を受け、それでもすぐには入隊できないルール。
晴れて白バイに乗ることになっても、午前中に2時間半、午後も2時間半、毎日ぶっ通しで乗務するのだ。おまけにバランス走行などの技術を常に磨いていなければならない(全国大会もある)。ハンパな族では太刀打ちできないのがおわかりのことと思う。
その16「巡査長の事件」につづく。
※画像は白バイ警官の悲哀を描いたニューシネマ「グライド・イン・ブルー」テリー・キャスやピーター・セテラなど、シカゴのメンバーが出演したことで有名。ラストシーンは渋かったー。
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