1冊目「男性誌探訪」はこちら。
読んでました、「世界」!
……いたんだ。これは失礼。やっぱり現代にも総合雑誌を読み通す人は存在した。でもこうやって自分の読んでいた雑誌を正直に告白してくれる人ってめったにいませんでした。“愛読誌がその人間のすべてをあらわす”なーんてぶちあげた以上、こりゃ仕方ないかな。
ではMFM。最初は斎藤美奈子がジャンル別に語った男性誌を中心にとりあげていこう。まずは男性向け週刊誌。主要なところでは「週刊朝日」「Yomiuri Weekly」などの新聞社系。「週刊ポスト」(小学館)「週刊現代」(講談社)「週刊文春」(文藝春秋)などの出版社系がある。当初は新聞社系が先行し、後に出版社系が猛追。今はポストと現代、そして文春が発行部数トップを争い、新聞社系は目もあてられない状況になっている。これは一読すれば当然の結果だ。新聞社系の雑誌なんて、金融機関で時間をつぶすときでもないかぎり、もう誰も読まないんじゃないでしょうか(ファンの方失礼)。
わたしは、出版社系の雑誌もよほどのネタが載らないかぎり読まないが、ニッポンのサラリーマンの本音が見えるという意味では最高のテキストだ。ポストがヘアヌードの掲載をやめるなど変化の基調は見えるけれど、蓄財とスキャンダルとヌード、この三大欲望が高度成長を支えたんだなあと理解できる。典型的だったのが今は休刊した週刊宝石の「処女当てクイズ」。こんな企画がなぜ問題にならなかったんでしょう(笑)。
新幹線の座席やビジネスホテルが似合いそうなこれらの雑誌を、たとえば学校の教職員あたりがどれだけ読んでいるかはわからない。でもサラリーマンの一人として、居酒屋あたりで「読んだかあの現代の記事!」とか言って新入社員にからんだりしてみたかったなあ……ほらね、やっぱり雑誌は人間をあらわすでしょう?
3冊目は「週刊新潮」を。
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