キリスト復活劇「パッション」はこちら。
今回は「史劇を愉しむ」韓流篇。もっとも近い国でありながら、どうも朝鮮の歴史についてわたしはほとんど理解していない。李氏朝鮮とか高句麗とか、単語は思い浮かぶんだけどこれが有機的につながっていないっちゅうか(T_T)
「MUSA -武士-」(’01 韓国=中国)
監督:キム・ソンス 音楽:鷺巣詩郎 出演:チョン・ウソン、チャン・ツィイー
1375年、高麗は明朝と友好関係を築くため、南京城へ使節団を遣わす。しかし、城に辿り着いた使節団はスパイ容疑をかけられ、広大な砂漠地帯へ流刑される。ところが一行は、砂漠へ向かう途中、明を目の敵にする元軍の襲撃に遭い、使節団を連行していた明の兵士が全滅してしまう。図らずも解放された形となった使節団のチェ・ジョン将軍は、わずかな水と食料にも故郷・高麗へと向かう決死の行軍を決断する……(作品紹介より)
……隣に中国という圧倒的な存在があったために、朝鮮の外交がずいぶんときわどい綱渡りをやらざるをえない状況はよくわかった。かなり屈辱的な扱いも受けたのだろう。日本は朝鮮という緩衝材があったことで島国根性をかかえこんでぬくぬく生き延びて来れたのでは?九州と朝鮮が地続きだったら、あるいは司馬遼太郎が仮定したように、日本の東の海上に、日本と同じぐらいの大きさをもった島国が存在したら……歴史は大きく変わっていたはずなのだ。
不良主婦の知り合い、サイトーさんがベストに選んだだけあってすばらしい映画。考え抜かれた脚本。意志をもつカメラワーク。ぜひ。
韓流イケメン好きの方々もぜひ☆☆☆☆
「殺人の追憶」(’03 韓国)
監督:ポン・ジュノ 音楽:岩代太郎 出演:ソン・ガンホ キム・サンギョン
1986年-1991年、韓国のある農村で10人の女性が殺された。3000人の容疑者が取り調べを受け、180万人の警官が動員されたが、たった1人の犯人はまだ捕まっていない…
前にもふれたけれどこれは傑作。犯罪の何ものも描かないのに、時代だけはゴリゴリに描写。すごい。病んだ現代を、こんな形で語れるとは韓流おそるべし。
一瞬だけ見える犯人が怖い。実話だってのもなお怖い☆☆☆☆
※次章も韓流「シルミド」を。
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