事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「LBJ ケネディの意志を継いだ男」(2017 ツイン)

2018-12-08 | 洋画

現在のアメリカは、愚劣な大統領のもとに愚劣で露骨な政治が行われているわけだが、少し前までは、日本の政治家には絶対にかなわない美質があった。

スピーチがうまいのだ。

洗練された(あるいは意図的に洗練されていないふりをした)警句を用いて、スピーチそれ自体で人の心を動かす。他民族国家であるアメリカは、だから過剰にアメリカ的であろうとふるまう。その手段としてスピーチは有効な手段だったのだろう。

この映画においても、ジョンソン大統領はケネディのスピーチライターの残留を強く望み、スタッフ(おおなんとクリス・トーマス・ハウエルじゃないですか)はそのライターを励ます。

「一般教書演説であり、(ケネディの)追悼演説であり、就任演説をあと21時間で書け」

「無理ですよ」

「君ならできる」

「いったいどうやって?」

「いつもどおりの、君のやり方で」

……こういうやりとりにはしびれます。

ジョンソン大統領のお話。わたしがものごころついた時のアメリカ大統領は彼でした。

「国際ニュース」で(これはジャンルという意味ではなくて、夜6時55分から山形放送で……ということは日テレで放映されていた番組)常連のように彼は登場した。ヤン坊マー坊天気予報の次のレギュラーって感じ。そして彼にはいつもこの言葉がつきまとった。

「北爆」

ベトナム戦争が、彼の不人気を決定づけたのだが……うわ、言いたいことはもっとある。以下次号

コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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そうですね (大阪支社長)
2018-12-09 09:00:57
すごいですね。
言いたいことがいっぱいあるなんて。
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