事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド」 喜国雅彦&国樹由香著 講談社

2019-03-12 | ミステリ

ミステリ好きとはいえ、本格にさほどこだわりのないわたしにとってすら

「うわああああ読み終えたくない!」

と身もだえするほど面白い本棚探偵によるブックガイド。博士と女子高生のお下劣なやりとりはさすが「傷だらけの天使たち」の作者。あの面白さとミステリへのうんちくがたっぷり。

果たして古典といえる本格ミステリのなかで、いま読んでも面白い作品はどれか、というテーマはきわめてまっとう。連載された「メフィスト」の読者は喜んだろう。

クリスティの文章にはコクがない、エラリー・クイーンだってすべての作品が面白いわけではない、隅の老人をネタバレなしに紹介するのはしんどい……ミステリ愛が爆発しています。

最大のミステリは、まさかあの作風とルックスで、喜国がとんでもない愛妻家だったこと。奥さんの語る喜国の日常って……

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4 コメント

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暑中お見舞い申し上げます. (みこ)
2020-08-13 19:47:41
「本格力」本当に面白かった.
かなり前に人に貸したきりまだ戻ってません.
分厚いからですかね.

奥さんや犬たちとの微笑ましい日常,
メキシコにあるインターステラーみたいな図書館,
本関連以外でも楽しさ満載でしたね.

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喜国雅彦って…… (hori)
2020-08-14 18:23:14
まさかミステリ方面に突っ走るとは
思いもしませんでした。
この本は最高でしたよね。
さあ今度は「傷だらけの天使たち」を
ぜひ。家族の前では読んではいけませんよ(笑)
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文庫が出たとは! (みこ)
2020-08-31 21:39:48
このコメントを書いた後に「本棚探偵」まとめて借りて
読みまくっていたので,しばらく本屋へ行ってなく,
今日店頭で発見し買ってしまいました!
分厚いのは変わらないけど,早速お風呂のお供に♪

作者夫婦のTwitterにもありましたが,20何年も毎日家で一緒に過ごしていてこのラブラブぶり,
数年後に定年を迎える夫を持つ身としては
見習わねばと思います.
お母様へ本を勧める&わんこ達の闘病などのエピソードも
いざというときのために心に留めとかなければ.
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まさか喜国が…… (hori)
2020-09-01 17:46:51
夫婦関係のモデルになるなんて(笑)
でも、彼は本当の意味での照れを知っているもの。
そうでもなければあそこまで(^o^)
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