はっ。オレはスティーブン・スピルバーグの新作を見逃すつもりなのか、と仕事の最中に気づき、最終日の最終回(もはや一日に一回しか地元のシネコンでは上映されていないけれど)に飛びこむ。
どうしてこれまで見なかったかというと、それはやはり例のモーション・キャプチャーという技術のせい。
セルアニメよりもはるかに流麗で自然な動きが得られるし、3Dとの親和性も高い(と思う)。「ロード・オブ・ザ・リング」や「猿の惑星 創世記」の猿たちをご想像になればよろしいかと。あれは、はっきりと人間を描くのには向いていないのではないだろうか。ゴラムやシーザー、そしてキングコングはすばらしく魅力的だったけれど(いずれもアンディ・サーキスが演じている)、その動きに見合う顔の表情がいまいちでは?
「タンタンの冒険」でも、アンディ・サーキスが船長役をやっているんだけど、異様に顔が大きいことはうまく描けても、その表情はやはり……。
特に、ジャパニメーションに慣れ、見立てが得意な日本人にとって、毛穴までリアルなキャラクターはきついし、目が死んでいるものだから感情移入できないのだ。
インディ・ジョーンズで、冒険活劇なら世界一うまく撮ることを証明してみせたスピルバーグは、おそらく途中で新技術の方に夢中になってしまったんだろう。撮影中も役者の1mそばで常に演出できるなんて、ベテラン監督にはたまらないはず。でも、それがどうやら裏目に。
ベルギー発祥の原作ということもあってヨーロッパでは大ヒット。しかしアメリカではこけてしまい、日本では目も当てられない興行になってしまった。日本人にはやっぱりキャラがかわいくないと……
でもさすがに活劇としてはなかなか。ハヤブサとオートバイのチェイスなんて確かにアニメでなければ描けないだろうし、犬も言うことをきいてくれないだろうしなあ。
ん?いやいや、今のCG技術をもってすれば、やはり現実の俳優を使った方がはるかに楽しい時間を構築できたはずでは?第二作はないかもしれないのでもう遅いか。
モーションキャプチャーによるアニメは
好みが分かれるところですね・・・
私的には違和感なく見れました
全体としての冒険活劇、あのチェイスシーンは
見ごたえがありましたね!
一騎打ちとか、さすがだなあとは思うんですよ。
CGだから何でもできるとはいえ、どんなシーンを
想像できるかが勝負でしょうし。
でも極端な例がゼメキスの「ポーラーエキスプレス」
かなあ。んもうキャラが生きているとはとても
思えないんですもの(T_T)
ですよねえ。
人形が動いてても、「だからあ~」になってしまう。
「ミッション・インポッシブル」で、あれだけ人間の見事さを表現できるのに、なぜにわざわざ人をアニメにして、それをまた動かしてみなあかんのか・・です。
監督に言わせると、犬を動かしたかったらしいですが、アカデミーノミネートの凄い犬も現実にはいるらしく、ああスピさんだなあと感じた次第。
途中落ちたのも、凄く良くわかります。
お気をつけて!