その2はこちら。
まさかカモシカで3号もひっぱるとは思わなかったけど(笑)、それほど酒田市民にとってカモシカは“異物”だったということだ。戦前に帝都で騒がれた黒豹脱走事件に似て……すいません大げさでした。
さて、その夜に例によって酒田における究極の酒飲みの店で芋焼酎を飲んでいたわたしは(女将さんに「あんた、ひょっとしてブログやってない?」と突っこまれてしまいました)、カウンターにすわった常連たちに気が遠くなるような事実を知らされることになる。
「カモシカなあ……あれは偶蹄目だから、口蹄疫もからむよな。はは」
わたしはその日に仕込んだばかりのネタで
「でも牛に近いんですから、食べればおいしいんでしょうね。まさか特別天然記念物を食べた人はいないでしょうけど」
「………………」
「あのー」
「おれ、実は食ったことあるんだ。」
「……え。」
「○○○って店に“自然死”したカモシカの肉を持ってったんだけど、あそこじゃカモシカの肉を『ツメ』って呼んでてな。」
「うまかったんですか」
「うまかったー!」
なんかすごく危ない話を聞いてしまいました。っていうかマジで自然死だったんだろうな。質問しちゃいけないような気がしたんできかなかったけど。
今回のカモシカが捕獲されたのは旧鳥海中学校跡地。となりには鳥海小学校があるのでこどもたちは驚いただろう。きっと大人になってから「カモシカにはびっくりしたよなー。なんだよ××、お前忘れちゃったのか?」なんてふうに盛り上がるんだろうな。
わたしは事務室にやってくる職員たちにギャグで
「カモシカって見たことある?」
と質問していたら、ひとり壮絶な山奥に住んでいる職員に
「庭に、来ました。」
とマジで答えられて死んだ。いるんじゃんカモシカ!
……まさかまさかでその4につづく。
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