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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

アテネドッペル ~ 感動をノーサンキュー

2008-08-08 | ドッペルゲンガー

071108_radcliffe_vmed_1pa 「トトロな人たち」はこちら

マラソンのポーラ・ラドクリフと
ハリポタの作者J.K.ローリングと
セリーヌ・ディオン。
3人とも単に金髪の面長系、という気も(笑)

……これはなかなか。ポーラ・ラドクリフとJ.K.ローリングはちゃんとダニエル君を真ん中にラドクリフつながりになってる。セリーヌで言えば、阿武が準決勝でセリーヌ・ルブランをやぶったとき、アナウンサーが興奮のあまり「モーリス・ルブランをやぶりましたっ!」と絶叫していたのはわたしもちゃんと聞きました。ルパンファンだったのかな。

 しかし女子マラソンの中継はひどかった。過酷なレースであることはラドクリフたちの嘔吐でうかがえたが、競技としてのマラソンの勝負のあやとかをほとんど伝えてくれないのだ。後ろからヌデレバがひたひたと迫っているというのに、「女子マラソンにおいて2大会連続で金メダルをとった国はありません。がんばれ野口!」だの、明確に差が詰まっているのに「有森さん大丈夫ですよね?」だの。そこにあるのは“感動的な場面を演出したい”あざとさと、露骨すぎる日本びいき。大本営発表かよ。

視聴者もよくない。「感動をありがとう」という姿勢は、あからさまにオリンピックをゆがめている。選手の努力を推しはかって感動するのはいい。しかし「感動」したいがために中継を見るなんて本末転倒もいいところではないか。昔のNHKの島村俊治、羽佐間正雄、西田善夫アナのクールかつ熱血な(この二つは両立する)中継がなつかしい。この人たちの中継は、あらかじめ仕込んであるような感動フレーズを使うのではなく、スポーツが生む奇跡の一瞬を「もうこの言葉でしかあらわせない!」伝え方に芸があった。特に西田アナ。サラエボ冬季五輪の開会式の中継で「観客の手拍子が聞こえてきます……もっともみんな手袋をしていますが。」(笑)こんな味のある人、もう出てこないのかなあ。

次回はトリノに飛びます。

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